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籠の鸚鵡 (新潮文庫)

籠の鸚鵡 (新潮文庫)

籠の鸚鵡 (新潮文庫)

作家
辻原登
出版社
新潮社
発売日
2019-05-29
ISBN
9784101321738
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籠の鸚鵡 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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NAO

ヤクザの内縁の妻であるバーのママが仕掛けた罠にはめられた和歌山県の町役場の出納室長の公金横領と、内部分裂した山口組と一和会の全面抗争。ヤクザに目をつけられてしまった出納室長の転落は、どうしようもないものだったのか。関西空港が作られ、バブルにわいていた和歌山。その裏側の闇。大きな金が動くときには、その裏側も大きく動いている。悪い方に悪い方に。そんな流れに巻き込まれてしまった人は、不幸としかいいようがない。

2023/08/01

JKD

お互い人に言えない秘密を抱えたカヨ子と梶と紙谷。一方3人すべての秘密に関わり、利用しようとする暴力団の峯尾。和歌山を舞台に騙す側と騙される側両方の視点で話が進んでいく。山一抗争の渦中でヒットマンとして役目を果たし、海外逃亡を企てる峯尾とその作戦を逆手に利用しようとする紙谷との騙し合いが巧妙であり滑稽でもあった。時代背景でニノミヤムセンが出てきたのが何故か懐かしく笑ってしまった。

2019/06/11

ケイジ

和歌山を舞台にした裏のかき合い、バイオレンス。ヤクザの抗争などに抵抗がなければ楽しめます。

2019/06/11

オオイ

和歌山県の町役場収入役・不動産屋・ヤクザとそれぞれに関係している女が山一抗争事件に絡む出来事をうまく書いてある。

2022/05/24

Hideo Itoh

山口組と一和会の血を血で洗う抗争を下敷きに、和歌山でのヤクザのシノギ合い、女に入れあげた公金横領、巨大公共事業をめぐる利権争いなど、「欲」にまみれた人間たちの生き様をリアルに描いた犯罪小説。読んだからといって、市井の凡人には役立つことはなにもないけど、妙に引き込まれる話だった。昭和生まれだからかなぁ。

2019/06/29

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