黒本―平成怪談実録 (新潮文庫)
黒本―平成怪談実録 (新潮文庫) / 感想・レビュー
夢追人009
福澤徹三さんは前書きで超自然的な事象について中立的な立場を取っていると書かれていますね。曰くこの世のものではない幽霊の有無を論じるのはハナから不毛であると。著者の怪談は余計な物を足さない淡々としていてやや素っ気ない面はありますが、でもまぎれもなく真実でやはり何かがあるのだと言う圧倒的な迫力が感じられますね。『過去のある家』主婦のAさんの実家の近くに古い家があり、ある時近所の裕福な女性が住まいはあるが別宅として借りて夫とは別の会社員の独身男との逢引に使い足しげく通っていた。処が女性は突然その家で首を括った。
2021/02/11
nuit@積読消化中
【日本の夏は、やっぱり怪談〈其の一・和編〉2018年】イベント参加本。安定の怖さ。この著者の実話怪談にはホント毎度ゾゾっとさせられます。特に寝しなに読んでいたら久々にトイレに行くのも怖くなった。この時季には絶対おススメの一冊です!
2018/08/07
シ也
「幽」で馴染みのある福澤氏による、じわじわと来る怪談話がまとめられた短編集。個人的には首吊り死体の話が一番ゾッとした。こういう怪談話、たまらない...
2016/08/28
鬼灯の金魚草
「N荘」の長い話は怖い。友人から悪い霊かいると植物が育たないから、観葉植物を絶やさないんだって聞いた事がある。Sさん大丈夫ですか?「過去のある家」みたいな物件はどうすればいいんでしょうか?
2017/07/12
あたびー
巻末の著者自身の祖母の話などもあり興味深かったです。I峠の話は相変わらず怖いなぁ。
2021/08/19
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