酒とサイコロの日々 (新潮文庫 さ 27-8)
酒とサイコロの日々 (新潮文庫 さ 27-8) / 感想・レビュー
Panzer Leader
自分にとっては名前を聞くのも初めてな作家のギャンブル(特に麻雀)とアルコールに関するユーモア溢れるエッセイ。「あるよねー」「そうーだよねー」と膝を叩きながら楽しく読めた。まるで「スーパーズガン」の豊臣君のようなカモネギ気質のこの作家が海千山千の悪いおやじたちの魔の誘いの手を逃れられず泥沼にはまっていく様は、昔の自分を見ているよう。アルコールの失敗談も想像を絶するが、自分それ以上にドイヒーな経験しているんでちょっと笑えない。あの世でお父さんと卓を囲んで楽しく打っていることを祈る。
2021/01/26
猿吉君
麻雀の好きな人ならかなり楽しめるエッセイ、凄まじいまでの麻雀仲間からのお誘いが空恐ろしくなります。①競輪のところはさっぱりわかりませんが全く問題なかったです。②強いメンツと判っていても、体調が悪くてもつい行ってしまって大変な事に、って相手プロとかプロ級の人じゃそりゃね。③ツキが無い時って何やっても駄目なんですよね実際。④麻雀やって無かったら別の人生を・・・多分歩めなかったんだろうなあ。点数85/100→うんうんと頷くところ満載、それだけに早く亡くなってしまったのがとても残念だなと思いました。
2020/12/14
hanchyan@だから お早うの朝はくる
「めめちゃん」のエッセイ集。目次の次の見開き、装画の日高トモチキ氏の手になる『おもな登場人物』がスゴい。主に麻雀プロと作家さんたちなんだけども。豪華すぎる!そして濃い!この見開きだけでも一見の価値あり!と思うが……(笑) なんであれ牌活字が出てくる本は良いよね♪ それにしてもなあ。亡くなられた方が多いなあ(笑) たかだか二十年かそこらなのに。最強位線に挑む心境を綴った一編の、「・最後の最後まで決してあきらめるな。」の一行が切ない。p116。116……?ピンピンロクだ!(笑)
2022/10/06
あつひめ
はぁ~・・・すごいことになっていたんだなぁ。真面目ゆえ窮めようと???夢中になってしまう。でも、これだけ上手くなるのは才能もあったかも???大人の部活動みたいな雰囲気も醸し出している鷺沢さんの周りの大人たち。コレだけハチャメチャしていてもちゃんと作家業はしているし、いろんな仲間に囲まれている鷺沢さんの隠れた一こまを見た感じ。
2010/07/02
minazuki
「帰れぬ人びと」の次は、同じ年に出た「少年たちの終わらない夜」を読むつもりだったが、ちょっと脇道へ。タイトル通り、酒とギャンブルにはまった、20代後半の日々の話。麻雀の話が多くて、麻雀を知らない私にはわからないところも多かった。愛称「めめちゃん」の可愛い無頼ぶりが楽しめる。
2018/09/13
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