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明日この手を放しても (新潮文庫)

明日この手を放しても (新潮文庫)

明日この手を放しても (新潮文庫)

作家
桂望実
出版社
新潮社
発売日
2010-04-24
ISBN
9784101325811
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明日この手を放しても (新潮文庫) / 感想・レビュー

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相田うえお

★★☆☆☆ 目が見えなくなってしまった妹とその兄を残し、母親は事故で他界、父親は理由不明で姿を消して行方がわからず、と始まる話。しかし、途中失明者の九割は点字を読めないとは知りませんでした。話の中で気になったのが、、この妹は潔癖症なので盲導犬の肉球をウエットティッシュで拭いたり犬の口に消毒液を吹きかけたりするとかして盲導訓練所に貴女に合う犬はいませんと断られた?というものなんですが、これ、冗談ぽいけどないこともないかもしれませんね。。結局、作品ラストまで種が明かされず、ちょっとだけモヤモヤ感が残りました。

2016/09/19

優希

兄妹の12年間が愛おしかったです。父親が失踪したことで、2人きりの生活にならなければ感じなかった優しさなどがありました。

2021/05/30

hit4papa

突然全盲となった潔癖女子といい加減な兄の二人三脚の物語。兄妹の視点が切り替わってお話しが進みます。全くそりの合わない二人が、妹の将来の絶望、兄の仕事への不満、父の失踪、信頼していた人からの裏切りを、時に衝突しながら乗り越えていく様が描かれていきます。兄のキャラクターがいいんでしょうね。深刻な場面でも力みがとれる能天気さが効いています。大嫌いな兄が、ふとした瞬間に頼りに見えてくる。生意気な妹が、ふとした瞬間に素直に気持ちを伝えてくる。歳を経る毎に分かり合うあたり、妹のいる自分ゴトとして納得してしまいました。

2019/01/28

tom

とても良かった。主人公たちも含め、人間の嫌なところの書き方が絶妙。私もあの人と凛子はいい感じになるのかとぬるい事考えてたからすごく驚いた。あと田中にキレるところ、好きだなぁ。あんな風に思わせるのが怖くて、私はそういう話に腰が引けてしまう。

2018/03/25

matsu04

兄妹物語。兄貴の真司、短気で態度も口も悪く、付き合ってきた彼女たちからフラれっぱなしなのもよく分かる。でも、ほんとは妹思いの心底いいヤツで、いい味出している。なんか泣けてくる。

2016/04/17

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