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西南の嵐: 銀座開化おもかげ草紙 (新潮文庫 ま 32-3)

西南の嵐: 銀座開化おもかげ草紙 (新潮文庫 ま 32-3)

西南の嵐: 銀座開化おもかげ草紙 (新潮文庫 ま 32-3)

作家
松井今朝子
出版社
新潮社
発売日
2013-02-28
ISBN
9784101328737
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西南の嵐: 銀座開化おもかげ草紙 (新潮文庫 ま 32-3) / 感想・レビュー

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優希

面白かったです。士族による反乱、西南戦争。そんな中で見られる普通の人の気持ち。『西郷どん!』放送時に読んでいたら、歴史は違った表情を見せてくれたに違いありません。

2022/02/25

紫陽花

西南戦争に関する話…。西郷隆盛、大久保利通、川路利良が勇しく登場するのかなということで読みました。が、ちょっと思っていた内容とは違っていたかな。松井さんの作品である「吉原手引草」の背景を西南戦争の時代に置き換えたような内容でした。綺麗な書き振りかもしれませんが、私としてはなかなか物語に入りきれませんでした。

2020/04/25

サンディK32

絶句。誰か才能ある方に映像化してもらいたい。アイドルタレントは絶対ノーキャストで… 政治色の話題が多いのは、時代背景上もっともな事ですが、安保法案に揺れる現況に恐ろしくマッチメイクしてるのが、とても感慨深く、ストーリーに入り込めました。 維新直後にしては、鷹揚な連作に思えた内容が、最終作の驚異的な激烈たる臨場感。若干、ドラマチックに過ぎるかもしれませんが、非常に愉しめたのは、しっかり“カタルシス”が味わえた事によるものです。

2015/09/22

ヨーイチ

幕末あどれさん(だっけ)から随分たった気がする。こういう形でふくらんで、終了はファンとしても感慨深い。比呂がどんどんいい役になっている。田原坂の戦闘描写は迫力満点。梨園がもはや影も形もないのは、ある意味作者の成長なのだろう。資料を誠実に盛り込んだデビュー作、仲蔵狂乱も素晴らしかったのだが。風太郎の明治物との比較は、作者にとって覚悟の上なのだろう。我儘を承知で、もっと書いてもらいたいと思う。

2013/05/24

みかん

時代描写も着物描写も素晴らしい。でも、久保田宗八郎という人物像が三部作通して読んでもイマイチ伝わってこなかった。彼の世を拗ねた性格や、主人公であるのに台詞が少ないことも起因しているのかもしれない。たとえば地の文で若様や原(両方とも実在人物)について宗八郎目線で説明や描写がなされるのだが、これがまた実にひねくれている。ところで、最後のシーンがこの三部作最初の「銀座開化おもかげ草紙」の短編「明治の耶蘇祭典」の賛美歌のシーンから繋がってきているような気がして見事だなと思った。

2014/03/09

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