花落ちる: 智将・明智光秀 (新潮文庫 さ 12-4)
花落ちる: 智将・明智光秀 (新潮文庫 さ 12-4) / 感想・レビュー
マーブル
丹波攻略を済ませた光秀54歳。物語はそこから始まる。漂うのは虚無感。必死に着いてきた主との埋まらぬ溝。どうにもならぬ。どうする気も起きぬ。ああ、これなのでは。様々な理屈をつけた本能寺を読んだが、一番自分にはぴったりと来る。 信頼に結ばれた主従関係。信長との間には得られなかったそれを求める光秀の想いが、最初の章から溢れている。作品によって、その原因は様々に描かれるが、埋められない溝があり、そのために本能寺は起こったと考えるのが妥当だろう。そしてそれは、なにやら現代サラリーマンでも起こり得そうな気もする。
2017/07/18
帰蝶
本能寺の変の一年ぐらい前から、坂本城落城までの話。私は明智光秀が大好きなのですが、この本の光秀は今まで読んだ小説の中で一番しっくり来ました。
2015/10/10
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