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借金取りの王子: 君たちに明日はない2 (新潮文庫)

借金取りの王子: 君たちに明日はない2 (新潮文庫)

借金取りの王子: 君たちに明日はない2 (新潮文庫)

作家
垣根涼介
出版社
新潮社
発売日
2009-11-01
ISBN
9784101329727
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借金取りの王子: 君たちに明日はない2 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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takaC

解説の宅間氏によれば、このシリーズは真介・陽子の成長を軸に毎回ゲストが登場する構成だが今回のFile 5(推定)にはゲストが登場していないということらしい。まあ確かに白井さんは名前もまだわからないし彼女視点の語りはなかったね。ちなみに自分は毎回のゲストが常にゲスト出演でしかないことに不満を感じていたけれどそれはそのまま据え置きでとりあえず続きも読んでみよう。

2015/11/13

再び読書

「君たちに明日はない」の続編と言う事で、期待に胸膨らませ読みました。今回も一気読みに近いペースで読み終えました。人材派遣まで手を拡げたヒューマン・リアクト社、良く考えればリストラされた人材を求められている会社に派遣できたら、一石二鳥であるのは間違いない。締めの人にやさしくがまさにそのテーマで、彼女である陽子の会社の人材派遣に繋がる。サブタイトル通り、村上の心底には優しさが見える。本のタイトルの借金取りの王子では泣かされてしまいました。

2012/09/15

修一朗

前作に比べ、サラリーマンリストラ物語色が薄まり、消費者金融や生命保険といった仕事の裏側をリアリティーありありで描く業界紹介小説に変貌しました。第1作のようなムダなエロシーンもなくなったし、リストラ面接受ける側の人たちがキャラが立っていてこっちのほうが断然面白いですわ。ヤンキーねぇさんがかっこいい表題作がダントツです。「あたしはね、今までに、心底生きててよかったなって思った瞬間が、二度ある」うん、良かった…マイランキング1)借金取りの王子2)女難の相3)二億円の女4)山里の娘5)人にやさしく 3作目へ。

2014/11/19

utinopoti27

リストラ請負人村上真介シリーズ第2弾。ともすると重苦しい流れになってしまいがちのテーマなのに、読みやすく、爽やかな読後感が得られる作品に仕上がっています。これは、ハードボイルド作家の垣根さんだからこそ描ける人間模様が、本作のテーマにフィットしているということなのでしょう。誠実で勤勉なゆえに、課せられたノルマに潰されそうな男と、不良少女だった元女性上司のラブロマンスを描く表題作「借金取りの王子」はマジで泣けます。もちろん、その他の話も味わい深く、まさに作者の人間愛が透けて見えるかのよう。おススメの一冊です。

2017/12/06

KAZOO

私は第1作よりもこちらのほうがあまり絡みがないせいかすっきりと読むことができました。どちらかというと主人公に面談されるリストラ候補者の人生をめぐる物語のようで別の意味から連作ということができるのでしょう。私は表題作が非常に良くて電車の中で読んで危うくうるっときてしまいました。それにしても筆者は各業界のことをよく勉強していると感じました。

2015/08/21

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