X’mas Stories: 一年でいちばん奇跡が起きる日 (新潮文庫)
X’mas Stories: 一年でいちばん奇跡が起きる日 (新潮文庫) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
クリスマスをテーマにしたエンターテインメント系作家6人によるアンソロジー。雑誌の企画だったのだろうか。白河三兎だけは初読。巻頭の朝井リョウと巻末の三浦しをんは、それぞれタッチは異なるものの、ほっこりとしていてクリスマスにふさわしい小説。あさのあつこは、クリスマスの必然がない上に、内容もおよそ相応しくない。伊坂幸太郎は荒唐無稽なところが、この作家らしいが、いささか軽すぎるか。恩田陸は、SF仕立てだが、理屈っぽい。白河三兎は、文体がキレとスピードに欠けるといったところ。
2018/12/19
SJW
クリスマス前に読めて良かった。6名の作家さんのクリスマスストーリー。それぞれの作家さんの特徴が出ていて楽しめた。まだ読んでいない作家さんの作品を選ぶ楽しみも増えたのは嬉しい。良かったのは、白河三兎さんの悪びれた子供の想いを大人が気がつかないという物語「子の心、サンタ知らず」。こういう話には涙腺がついつい弛んでしまう。三浦さんの作品は何故か江戸時代からのタイムスリップもの。クリスマスにどう繋げるかと思ったら、さすが三浦さん。うまく最後はまとめました。
2017/12/21
yoshida
読友さんの紹介で読了。クリスマスをテーマにした、6人の作家さんのアンソロジー。アンソロジー作品は初読みです。なかでも、あさのあつこさん、白河三兎さんは初読みでした。バリエーション豊かな作品が詰まっています。今まであまり読んでいなかった伊坂幸太郎さんの作品のラストに爽快感を覚え、他作も読もうと思いました。恩田陸さんの作品の意外性。白河三兎さんの作品のラストの暖かさ。三浦しをんさんのアイディアの奇抜さ。どれも読んでいて感心する。多くの作家さんの作品が読めるアンソロジーの良さを存分に堪能。読書の幅が広がります。
2017/01/08
おしゃべりメガネ
ベタではありますが、読メでよく見かける作品でこの時期、書店にも多く陳列されていたので読みました。さすが名だたる作家さんばかりのオムニバスで、どの作品も読みやすく、クリスマスに相応しいほっこりとした気分になれます。個人的には三浦しをんさんの作品がとても印象的で、さすがしをんさん、そうきたかぁとなりました。伊坂さんもらしさはしっかりと伝わり、独特なテンポで期待を裏切らない仕上がりです。あさのさんはおそらく初読みだったかもしれませんが、意外な展開にすっかりひきこまれました。クリスマスにステキな短編集でした。
2016/12/23
OCEAN8380
クリスマスまでに読み終える予定が大晦日までかかってしまった。どの作品も良かったですが、あさのあつこさんの作品が一番良かった。
2016/12/31
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