ジーン・ワルツ (新潮文庫)
ジーン・ワルツ (新潮文庫) / 感想・レビュー
射手座の天使あきちゃん
クール・ウィッチ「冷徹な魔女」と呼ばれる不妊治療専門医・曾根崎理恵と5人の妊婦達、そしてお約束の悪役(今回はアルマジロ教授)が織りなす物語を通して正常な妊娠・出産が如何に奇跡的偉業かを知りました。母に感謝! でもね海堂さん、理恵が代理出産告発阻止のために仕掛けたトラップはダメです、人が神の高みに近づくことは許されません!!
2010/08/14
kaizen@名古屋de朝活読書会
人工授精と代理母。制度と仕組みの狭間をつく問題作。魔女というのに相応しい現代社会の狭間を生きる。 「世界はゼロとイチからできている」序章 遺伝子のワルツ。 一章 減数分裂 1月 帝華大学 二章 受胎告知 二月 マリアクリニック
2013/05/06
とら
海堂作品の中では文学賞にも恵まれているし、明らかにバチスタシリーズとは違ったテイストで出来上がっているこのシリーズ。映画、ドラマ化もされている。桜宮市を離れ、舞台は東京・帝華大学に。全部読んで、最初に想ったこと、それはまあ、ほとんど海堂さんの意見だなあと(笑)いや、悪いってわけではなくてとても興味深い。興味深いから読めるのだし、見せ方が上手いから読めるのだから。本当にこういう場所が出来たらとても理想なのだと思うけど、どうなのだろう実際には。これを読んだ厚労省の人々が何か思ってくれると嬉しいよね、切実に。
2013/05/08
まゆちん
三枝先生の逮捕後、ご実家のマリアクリニックが舞台。閉院前の最後の5人の妊婦の出産までを追う。体外受精、不妊、代理出産、流産、堕胎、奇形、異常分娩…いろんなリスクを乗り越えて無事に出産出来るということのすごさを実感。出産で人は死なないという医学の努力を、マスコミや司法が追いつめていく危険性を揶揄している。理恵のやり方に全ては同館出来ないけど、ユミちゃんとみね子さんの決断に感動した。そしてある程度想定は出来るものの、まだ明かされていない謎を解くために「マドンナ」に行きまーす。
2014/05/10
文庫フリーク@灯れ松明の火
母子ともに安全に生まれることが普通と思っていた。大いなる勘違い。この身がここに有ることの不可思議。産婦人科医療・不妊治療・代理出産。ひさびさの海堂ワールドはエンタメ度以上にメッセージ性が強い。クール・ウィッチ理恵には反発感じる点も有るけれど、5人の妊婦さんの描かれ方が印象的だった。さてリンクを追わねば。
2011/08/01
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