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あなたが欲しい (新潮文庫)

あなたが欲しい (新潮文庫)

あなたが欲しい (新潮文庫)

作家
唯川恵
出版社
新潮社
発売日
1999-10-28
ISBN
9784101334219
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あなたが欲しい (新潮文庫) / 感想・レビュー

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初読み作家さん。人間は誰しも自分自身の嫌な部分や醜い感情を綺麗事で包んで隠して生きていて、どこまでも自分勝手に愛されたくて。けれど、それがどれだけ薄汚くても、決してそれが全てではない。みんないろいろな感情を内に秘めていてどこか歪だからこそ、傷つけたり傷つけられたりしながら、ひとを愛するのかもしれない。やや納得しかねる展開もあったけれど、現実って案外こうやって行き着くところに行き着くようにできてるのかな、とぼんやり思ったり。題名にもある「あなたが欲しい」という、ストレートで飾らない愛の言葉が強くて好きです。

2016/12/06

roomy

2時間で読み終えました。桐の発言にすっきり、よくやった!と思っていたら君もか!?と驚き。笑 彼がいるのにあなたが欲しいって言いたい相手には巡り合えなかったな。違う違う、どっぷり相手にはまりこむから彼以外の人は目にはいらないんだった。笑 いやいや、唯一目に入ったのは今の旦那だ。 

2012/05/23

ちぃ

随分古い本で、誰の物か分からない状態で読了。主な登場人物は5人。申し分なしの恋人と、その友人の間で、揺れ動く主人公。ひと昔前のドラマのような作りがどうなの?って気にはなりましたが、終盤にかけてはスイスイと引き込まれました。ただ、最後は綺麗に終わりすぎの気はします。現実はもっとドロドロするでしょー。って(笑)

2015/02/10

赤ずきん

『欲しいと思う気持ちがつのった時、思いもがけない自分が顔を覗かせることがあるー。』友情も家庭も全てを破壊する恋愛は恐ろしいと思った。自分の欲望や嫉妬、劣等感に抗えない人間の弱さを感じて、なんだか夢中で読んでしまった。自分ほど自分を裏切るものはない。それはひどく怖しいことであるし、秘めた可能性だとも言えるのかも。

2016/03/29

あんくみ

図書館で何気に借りたら20年以上前に出版された本でした。「自動車電話」「ワープロ」「コードレスホン」などがでてきて、そして何となくバブルを生きている20代の若者の恋愛話。欲しい物をとにかく手に入れた、でも罪悪感で苦しみ、そしてそんな自分を受け容れまた歩んでいく・・・みたいな?結局みんな良い子ちゃんだったねって感想かな。

2013/10/27

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