恋せども、愛せども (新潮文庫)
恋せども、愛せども (新潮文庫) / 感想・レビュー
扉のこちら側
2017年161冊め。今は離れて暮らす祖母、母、姉妹の家庭。女四人の恋愛模様を描くのだが、途中から昭和のサスペンスもののような雰囲気も出てきて、どう決着がつくのが先が気になった。綺麗な面だけを見せて恋愛のおいしいところだけを蜜のように味わうのは難しいことである。自分が相手に何をしてあげたいかということも考えなければならない。
2017/02/15
ありちゃん@道東民
私の中では、恋愛の価値観を大きく変えた本です。音羽には、とくにやられました。人生を変えるくらいの言葉がそこにあり、愛の本質や意味を言葉として教えてもらったように思います。それがなかったら、彼に本当の気持ちが言えなかったかもしれません。出会えて良かった一冊でした。娘二人は、性格的には理々子よりで、好きなんですが、実際の私は、雪緒のようなところが大きく共感する部分もかなりありました。音羽、篠、理々子、雪緒の恋をじっくり堪能しました。ただの恋愛小説とは違うので、本気でオススメしたい作品です。
2017/02/04
Junichi Yamaguchi
『見えなくなってしまったもの』… とても痛々しく、悲しい物語。 それと同時に強く、流されない女性達の物語だった。 恋することの大切さを改めて実感し、前を向くことを意識させられた。。
2017/04/10
れもん
図書館本。音羽(祖母)、篠(母)、雪緒(娘)、理々子(娘)は全員血縁関係はないけれど、家族として生きてきた。ある日、音羽と篠が、それぞれ結婚をすると聞かされる娘二人。刺激を受けて、娘二人も自分の恋愛観や結婚観を見つめていく。『何かをしてもらうために結婚するんじゃない。何かをしてあげたいから決心した』という音羽の強い決意に、圧倒された。結婚も恋愛も、年齢なんて関係ない。誰かに恋し、誰かを愛し、自分はどうしたいのか、その気持ちを大切にすることが大事なんだと思えた。
2024/10/26
あすか
血の繋がりのない姉妹のお話。雪緒はキャリアウーマンであるが、恋愛にどこか覚めていて不倫中。妹、理々子は脚本家を目指しバイト生活。同時に郷里の金沢に帰省した姉妹は、なんと祖母と母そろっての結婚話を聞かされる。それから姉妹は自分の人生を考え始める。ベタベタの恋愛話ではなくて、少し大人の恋愛観を味わえた一冊でした。
2019/10/31
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