虚空の冠 下: 覇者たちの電子書籍戦争 (新潮文庫 に 20-6)
虚空の冠 下: 覇者たちの電子書籍戦争 (新潮文庫 に 20-6) / 感想・レビュー
キムチ
渋沢大将・・凄いネーミング。嫌でも渋沢栄一を思い出してしまう。下巻も2つの時間が展開。戦後まなしのエピソードの方が面白く感じられた。終章の執筆が6年ほど前と思われるので今日の状況はさらに様相が一変していると言える。事実は小説より奇なりというが、電子メディアの世界は地球を巡るモノだけに当然だろう。ましてそこに天変地異が重なる。勝ち組人生と言えるであろう渋沢は勲章と寿命を手に入れている。亮輔も展望が開くのだが、義父が語る真実を知ると想いが逡巡。そこでの決断は神に委ねる・・人生は詰まるとこ、こんなものだろう。
2014/07/12
みきりん
昭和の時代の新聞、ラジオ、テレビと情報源の変化と、経営者の熱いバトルが面白かった。自分は電子書籍派だけど、周りには紙の本を好んで読んでる人の方が多いけどなあ。
2019/01/27
シュラフ
電子書籍ビジネスについて大変によく分かった。需要側として電子書籍を受け入れるかどうかという問題はあるが、この小説は供給側の事情が書いてある。電子書籍ビジネスにおける、事業者(プラットホーム運営者)、出版社、著作者という三社の損得勘定について成程なと思うほど分かりやすく書かれている。事業者はどのようにして儲ける仕組みづくりを行なうのか、出版者の立ち位置はどうなるのか、著作者は書籍と電子書籍とで印税がどう変わってくるのか、既存の書店はどうなるのか。電子書籍の普及は世の中を大きく変える可能性がある。
2014/01/19
nz
うわっ!楡さん著作「再生巨流」「ラストワンマイル」「プラチナタウン」「骨の記憶」と読んできて(って大して読んでないですね^^;)、一番のがっかり作でした。。メインは電子書籍ビジネスを巡るソフトバンク(っぽい会社)VS新聞社というか一大メディアグループ(フジ・読売じゃないし毎日でもないし・・・極東新聞ってどこがモデルだろう?朝日でもない気がする)のプラットホーム争い。現実にも電子書籍の立ち位置ってまだ定まっていないですよね。全体としてちぐはぐというかツギハギだらけの印象を受けました。
2013/06/27
よっしー
★3 電子書籍は現実はもっと多岐に複雑化してる状況だと思う。なんかあっさりで、電子書籍出版関係に期待していた人は今一つ。
2016/05/15
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