僕はいかにして指揮者になったのか (新潮文庫)
僕はいかにして指揮者になったのか (新潮文庫) / 感想・レビュー
kaizen@名古屋de朝活読書会
やや自慢話っぽいところもある。生演奏を拝見したことはない。画面経由だと、一生懸命音楽を楽しもうとしている意欲は分かる。文章にも同じように現れている。バーンスタイン、小沢と巡り会えた幸せな人。母親の音楽好きの怨念か。
2013/06/18
扉のこちら側
2016年361冊め。小澤征爾氏のエッセイを読んだ時も感じたけれど、やはり国際的に活躍する指揮者ともなると幼少時から突き抜けているんだと思う。そして偏屈な芸術家肌ではなく、コミュニケーション能力に長けたお二人だと思う。
2016/05/28
ヴェネツィア
音楽界の超シンデレラ・ストーリー。なにしろ、佐渡裕は京都市立芸術大学音楽学部のフルート専攻。指揮については、まったくの我流でコネもない。それが、いきなりタングルウッド音楽祭のフェローシップを得たばかりか、それ以降も小澤征爾とバーンスタインに引き立てられるのだから。もちろん、これには佐渡がたぐい稀なる資質を持っていたことと、中途半端に日本の音楽界の型にはまらなかったことが大いに寄与しているのだが。彼は、とうとう小学生の頃に作文に書いた「ベルリン・フィルを振る」のも実現させてしまった。今や「世界のサド」だ。
2012/10/30
あすなろ
レニー、即ちかのレナードバーンスタインが文書中、大阪弁でその喋りが記されているところが面白い。佐渡さんにかかればかのレニーも大阪弁になっちゃうんだ。そんな佐渡さんの指揮者になる迄が描かれている。一貫して明快な生き方をされていて、要は音楽をするのである。音楽をしいや!題名のない音楽会や子供達にタクトを振られている佐渡さんはそんな想いをいつもタクトに載せて振っているのだ。その他、そのレニーの桁違いの生活スタイルも驚く。プライベートジェットにロールスロイスリムジン。確かかのカラヤンもフェラーリF40であった筈。
2019/06/30
きむこ
34歳の時に書いた佐渡裕さんの自叙伝。若かりしの頃の佐渡さんは自信に満ち溢れていて音楽への愛がいっぱい詰まっていて、軽快でとても面白かった。もしかして『のだめカンタービレ』の千秋先輩のモデルは佐渡さん?ってくらい色々共通点があった。指揮科専攻ではないとか、バーンスタイン(のだめではホルスタイン)の弟子とか。バーンスタインの言葉を大阪弁で表現してるからなんだか竹中直人風だし。日本デビュー公演はベト7だし。クラシックファンも、のだめファンにもそれ以外の人にもおススメです(≧∇≦)★4.5
2019/01/16
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