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エル・ドラド 上巻 (新潮文庫 は 29-2)

エル・ドラド 上巻 (新潮文庫 は 29-2)

エル・ドラド 上巻 (新潮文庫 は 29-2)

作家
服部真澄
出版社
新潮社
発売日
2006-04-01
ISBN
9784101341323
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エル・ドラド 上巻 (新潮文庫 は 29-2) / 感想・レビュー

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Tetchy

服部真澄は常に時代を先行する。数々の時代を先取りしたセンセーショナルな題材を扱ってきた彼女が本書でテーマに挙げたのはもはや世界的に巨大な産業へと発展したアグリビジネスの実態だ。世界の農業事業を牛耳る巨大コングロマリット「ジェネアグリ」。そしてそのジェネアグリが率先して開発しているのが遺伝子組み換え作物、GMOと呼ばれるキメラ作物。自然の過酷な環境に耐えるためにそれぞれの生物が持つ耐性を組み込んで見た目は同じでありながら生物学的には異なる作物を生み出す。果たして食糧難の救世主なのか神への冒瀆なのか?

2014/07/14

ニコール

巨大食料品企業の疑惑を追う。舞台は米国とボリビアですが、主人公を日本人にすることによって日本の食料品事情にも触れてて勉強になる部分もあります。テーマよし、ストーリー、舞台、登場人物もよしで、今後服部さんの作品を追いかけたくなりました。

2014/07/30

gonta19

2009/10/24~10/27 帰宅途中の電車内で読了。 ちょっとしんどいので簡単にまとめるが、服部氏のこれまでの作品には見られなかったような感じ。アグリビジネスを題材にしたサスペンス。しかし、ここに書かれていることは決してフィクションではないところがおそろしい。日本も何とかしないと。

2009/10/27

パム

膨大な資料と取材を重ねなければ書けないであろう遺伝子組み換えのテーマがまずとても興味深い。そこにミステリー要素をこれでもかと上乗せし超弩級のエンターテイメント小説に仕上げている。さらっと読める内容ではないが、読み応え十分な大人向けの国際謀略サスペンスとしてかなりオススメ。すでに起こっていてもおかしくないと思わせるリアルな内容は恐ろしいし、スケールの大きさに無力感すら感じる。一方的な価値観だけを読者に押し付けていない書き方はとても好感が持てた。

2013/10/17

カズ

龍の契りや鷲の驕りを読んだ時のような高揚感が期待できそうな予感。下巻も楽しみだ!

2013/08/11

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