エル・ドラド 下巻 (新潮文庫 は 29-3)
エル・ドラド 下巻 (新潮文庫 は 29-3) / 感想・レビュー
Tetchy
服部氏にとって米国という巨大な鷲は恐るべき存在なのだろう。デビュー作から米国が世界を牛耳ろうと画策しようと企む構造を一貫して描いてきている。翻って服部氏が日本政府に対する筆は容赦がない。私も含め恐らく世間ではまだよく知られていないGMOの脅威。本書は服部氏による迂闊な日本政府へのGMOの脅威の啓発の書であると取れる。書かれている事象はそう遠くない未来に起こりうる米国による世界経済侵略なのかもしれない。グローバリゼーションという明るい価値観の影に咲く仇花を今回も服部氏は我々の眼前に曝け出してくれた。
2014/07/14
gonta19
2009/10/27~10/29 今のバイオテクノロジーを考えるとここに書かれていることが決して遠い未来の話ではないと思われるところがおそろしい。畳み掛けるどんでん返しに緊迫感が募るが、こういう小説を読んでいつも残念なのが、残りページ数から予期できてしまうところ。おお、そうきたか?と思ってもまだこれだけページが残ってるかなもう一山あるかなぁ、と思ってしまうところが悲しい。まあ、それは自分が悪いのだが。とにかく、これは面白い!未読の方は是非。
2009/10/29
ニコール
面白かった。骨太なんだけど重たすぎなくて、服部さん最高です。序盤に出てきたシリルや比嘉が途中からパッタリ出なくなっちゃったのは寂しく思いました。
2014/08/06
パム
膨大な資料と取材を重ねなければ書けないであろう遺伝子組み換えのテーマがまずとても興味深い。そこにミステリー要素をこれでもかと上乗せし超弩級のエンターテイメント小説に仕上げている。さらっと読める内容ではないが、読み応え十分な大人向けの国際謀略サスペンスとしてかなりオススメ。すでに起こっていてもおかしくないと思わせるリアルな内容は恐ろしいし、スケールの大きさに無力感すら感じる。一方的な価値観だけを読者に押し付けていない書き方はとても好感が持てた。
2013/10/17
カズ
やっぱ服部真澄はスゲェな!どうなんやろ?って気になってる人は読んだほうがええよ。きっと後悔しないはず!!作中に出てくるレックス・ウォルシュ著「略奪の咎」も読んでみたい。まぁ、架空の作品やから無理やけどね^^;
2013/08/22
感想・レビューをもっと見る