砂のクロニクル〈上〉 (新潮文庫)
砂のクロニクル〈上〉 (新潮文庫) / 感想・レビュー
財布にジャック
中東の少数民族クルドのお話。謎の日本人が登場して、手に汗握るストーリー展開にあっという間に読み終えることが出来ました。民族の悲劇・・・題材が題材だけに目を背けたくなる場面や、胸が詰まる場面も目白押しです。中東情勢に無知な私でも、問題なく興味深く読めました。この作品は、山本周五郎賞受賞作なんですね。下巻が楽しみです。
2010/09/14
i-miya
2014.03.02(02/03)(つづき)船戸与一著。 03/01 (P080) 管理人夫婦、縛る。 オマル・ムルクのがらがら声、電話でしゃべっている。 「IRAや、バスクの連中と接触しろ」 次の電話、かけようとする。46歳と聞く、若く見える。 やたらハジの名を聞く、だれなんだ。 おまえらには反吐が出る。 国家治安情報部(サヴァック)にいたころは、さんざんクルド人をぶっ殺し、革命が終われば、今度はクルド人を泳がせ、ホメイニにぶつけようという肚だ、そこまで腐っている。
2014/03/02
i-miya
2013.03.11(再読)船戸与一著。 (カバー) 民族の悲劇、独立国家樹立を求めて暗躍する中東の小民族クルド。 かつて共和国成立の地、聖地マハバードに集結し、武装蜂起したい彼ら。 クルドがその命運を託すのが日本人“ハジ”である。 アラシニコフAKM2万挺、イランに運び込めるか(ホメイニ体制下)。
2013/03/11
i-miya
2014.01.13(01/03)(つづき)船戸与一著。 01/13 (p073) 運転席。 コツコツ、と窓を敲く二人の子供、十歳未満。パーレヴィ時代、近代化政策は、テヘランのバザール商人と地方の小作農に直撃。 村落(ガヒェ)解体、農民は都市へ。 メヘラバード空港近くにスラム形成。 おれはポケットからリアル紙幣を取り出しちっちゃな手に押し付け渡した、礼があったが、小さい。 旧パーレヴィ広路へ乗り入れる。
2014/01/13
NAO
再読。イランイラク戦争後、武装蜂起を企むクルド人ゲリラに武器を密輸する日本人武器商人。武器が到着するまでのイランの情勢、クルドゲリラの暗躍ぶり、武器商人たちの一見無鉄砲な生活ぶりと、バラバラに語られていたことがらが、少しずつ収斂されていく。その重量感と緊張感。メインテーマはクルド人の武装蜂起だが、武器商人が武器を売りさばく相手はIRAなどの少数民族や革命派、彼が武器を調達するのもグルジアマフィアのような少数民族からというように、世界中の、行き場をなくして生活に喘ぐ少数民族の苦難をも描く作者の思いの強さ。
2017/01/26
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