広辞苑の中の掘り出し日本語 (新潮文庫 な 62-2)
広辞苑の中の掘り出し日本語 (新潮文庫 な 62-2) / 感想・レビュー
カナン
選んだ言葉は別に悪くはないが、紛いなりにも字書きが書いた文章として披露して良いものか。何とも浅い、何とも酷い、何とも滑稽で、そこらの酔っぱらいの話の方がよっぽど多種多様な発見や笑いや感嘆があるだろうと思わせる、見事なまでにすっからかんな筆者の頭の中とその生意気な人間性をいやらしいほど懇切丁寧に見せていただいた。彼の理屈で云うならば、この本自体がまず最後まで読む価値のない、チラシの裏の品性下劣な落書きレベルである。そもそも文章が下手くそ過ぎて話にならんのだ。広辞苑に謝れ。
2017/07/23
タツ フカガワ
【約24万語から169語を厳選、思わず使ってみたくなる言葉満載!】という帯の惹句にひかれて読みましたが、ゴメンナサイの本でした。大部を読破というブリタニカ百科事典全巻を1年で読破したA・J・ジェイコブズ『驚異の百科事典男 世界一頭のいい人間になる!』の労力も、言葉の面白さをユーモア交えて紹介する赤瀬川源平さんの『新解さんの謎』のひねりもなかったように思われます。残念。
2024/04/30
井月 奎(いづき けい)
楽しい本です。辞書を「読んで」、本を「引け」と言います。あながち冗談ではなくて、納得もできるのです。本を引く、とは速読などでも言われている要約をしながら読め、とのことで、これはまあ、やってもやらなくてもいいのですが、辞書を読むのは調べたい言葉の前後、全く関係のない言葉を知ることになるのが楽しいというのです。たしかに頷けます。そしてそれは紙媒体の辞書で小型百科事典の性格もおびている『広辞苑』でやることこそ深く楽しめると言うのですね。ふむ。目から鱗が落ちますな。(この言葉、引いたらちょっとびっくりでした)
2016/10/11
ゐづる
辛口コメントが多いですが、僕はそこそこ楽しめました。辞書といえば、あの「舟を編む」を思い出しますが、あれは作る側。これは出来たのを楽しむ本です。羸痩(るいそう)などという言葉は全く知らなかったし、書けもしないし、多分使うことは今後一切ないでしょうが、そういう言葉があることを知っていることに意味があります。仕事をするうえで、言葉を大事にしたいので、まずは電子辞書を購入したいとおもいます。
2015/06/27
誰かのプリン
世の中知らない言葉や、言葉の意味を間違えて使っていることの多いこと。 本書を読んでつくづく思い知らされました。下段に書かれてある解説の面白いこと。 一気に読み終えました。
2017/02/17
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