きよしこ (新潮文庫)
きよしこ (新潮文庫) / 感想・レビュー
HIRO1970
⭐️⭐️⭐️本年137冊目。重松さんは本書で8冊目です。吃音のある少年の子供時代を青年期まで順を追って淡々と描いたジワッと染み込んでくるお話でした。まるで重松さん自身の自伝小説のように感じながら読み進めました。ハッキリした治療法が無い中でも主人公が徐々に他者との関わり方を身につけつつ成長していく姿は、個人的には未知の世界で初めて知り得た内容だけにハラハラしながらすっかり物語に惹き込まれてしまいました。重松さんのお話では死の匂いが濃厚なものが多く、苦手な話もありますが、本書は皆さんにオススメ出来る物でした。
2015/11/29
Kircheis
★★★★☆ これは著者の子供時代を描いた本なのか? もちろん多少の脚色はあると思うが。 読んでいると、とてもノスタルジックな気分になる。 自分にも吃音障害が少しあるので分かる部分はあった。 どれもいいエピソードなんだけど、一番グッときたのは「乗り換え案内」かな。ラストの余韻がたまらない。 「ゲルマ」と「東京」がそれに続く。 でももしかすると、一番良かったのはイントロの独白かもしれないな。
2019/03/03
アサガオ
きよしこ(*´ー`*)「人は多くの痛みから強くなり、本当の優しさを知る」.「白石きよし◇吃音障害◇言葉がつっかえる」.「父の転勤◇引っ越し生活」.「『僕は、もっと皆と仲良くしたかった。思ったことを伝えたかった』◇心の中では、『話せる』言葉が、口から出てこない」.「悔しさ◇寂しさ◇歯がゆさ◇苦しみ」.「孤独との闘い◇苛め◇嘲笑◇辛い想い◇全てを乗り越えて逞しく成長する」.「きよしこ◇心の友達」.「父親の想い◇きよしの成長」.「7つのエピソードが読む者をとらえ熱く胸を打つ」.「伝えたい言葉と熱い想い」....
2016/07/02
にいにい
初重松清さん。読友さんの推薦で手に取った。読んでよかった! 人と分り合うための一つの手段であり、特に子供のころはその比重が大きい言葉というものを、自由に扱えなかった清の過去。これらの伝えたい気持ちが、多くの人の内面に迫る作品に繋がるのかな。日々の平凡な出来事の中に、きよしの悔しさ、やるせなさ、負けん気が伝わる。胸がジィンと熱くなる。吃音の人たちの支えになるばかりか、人に対する接し方を再考させてくれる一冊。重松清さんお他の作品を更に読みたくなるとともに、この作品は、何度も読み返したくなった。
2015/02/02
再び読書
吃音の為に人とのコミニケーションがうまくできない、色々な人との出会いと交わりにより少しづつ、成長していくきよし。何故か涙が出そうになる、優しさと厳しさが共生している不思議な物語。自分の子供と思い読むと、一層胸が締め付けられる様な感じがする。ついたかがどもりなどと、軽んじていた自分の浅はかさに気付かされる。こんなある意味普通の生活のなかのドラマを書き込める作者に感謝。
2012/10/15
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