箸の上げ下ろし (新潮文庫)
箸の上げ下ろし (新潮文庫) / 感想・レビュー
コジ
★★★★☆ 切り口が斬新に感じた「食」エッセイ。普通この手のエッセイではテーマとして扱われるのは料理、食材、店が殆どだと思うがここでは場所や物など外から食にアプローチしているのが斬新に感じた。たとえば、物であれば、キッチンに並ぶ調味料。レシピに従い買い求め、気づいたときには一度使って古くなってしまたった調味料が整然と並ぶ様子について著者なりの言い訳(?)など。「食」に軸を置きながらも豊富な話題を庶民感覚で食を「料理」する。飽きずに最後まで楽しく読んだ。
2019/03/29
ぐりぐら
酒井さんの食にまつわるエッセイ。酒井さんの本は数冊読んでいますが、相変わらずの酒井節。目の付け所が好きで、クスリと笑えたり、そうそう!あるある!的なところが多くて、軽く読めてちょっとした気分転換にも良かった。
2016/06/04
ち〜
「食」エッセイ集。どの章も短く読みやすいです。こだわりの蕎麦屋が苦手。カセットボンベは使いたい時に残量が気になって仕方ない。個人商店で常連さんになりたい。おむすびは行楽食。など共感する部分が多かったので、楽しかったです。
2015/06/19
のこ
日常的な“食べる”ことをメインテーマに、いろいろな場所、道具、郷愁、場合ごとに斬り込んだ食エッセイ。普段何気なくしていること、食べているものに対して、ここまで深く斬り込まれると驚き、「なるほど言われてみれば」と感心してしまう。「わかるわかる」な事も多くて、所々で笑いました。「男のカレー」は特に笑った。食と人間の習性について考えつつ、くすりと笑える。隙を見つけて“食の隙間”をチラリと覗き見てはいかがでしょう。
2014/02/08
ふみふみ
表紙が良い。あっさり、さっぱりと読み終えた。おせち料理には私もこだわりがあるので、酒井さんのお母さんの気持ちわかるなぁと共感。おむすびの話もわかる。
2014/06/17
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