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もうすぐ (新潮文庫)

もうすぐ (新潮文庫)

もうすぐ (新潮文庫)

作家
橋本紡
出版社
新潮社
発売日
2011-10-28
ISBN
9784101351841
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もうすぐ (新潮文庫) / 感想・レビュー

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momogaga

読メ開始以前の既読本。出産に伴う医療事故について考えさせられた。現在はどうなっているんだろう。

mmts(マミタス)

作者は男性ですが、ちゃんと女性の気持ちを表現しているように思いました。たしかに主人公のように女性なのに妊娠のことは、実際に直面しない限りは知らないことが多いかもしれません。私自身は、健康体なのに産まないことは否定しませんし、今後はそのような主人公に焦点を合わせた小説に期待したいように思いました。個人的なことですが、松本君は抵抗とか感じないのかしら。実際問題、奥さんの出産に立ち会ったら云々とかを聞いたことがあるので。折角だし、産まない・産めないけどを話題にした作品に期待したいです。

2015/05/07

まりも

ネット新聞社に勤務する篠原由佳子が、全国紙からある事件を調査するよう依頼されるところから始まる物語。子供を産むという事、そんなデリケートな題材を真正面からしっかりと扱った作品でした。非常に読みやすかったけど、厳しい現実もリアルに描かれているので色々と考えさせられますね。多分この作品は合う合わないがすごくハッキリでると思う。正直読んでいて楽しいとは思えなかったけど、この作品を読んだことで将来について役には立ったと思います。橋本紡さんは本当色んな作品を出す作家さんやなぁ。

2016/05/15

hrmt

愛らしい装丁の割にヘヴィな内容である。おりにふれ示される数字は衝撃的だ。男女共に夢を求めるのも現実を見つめ目を逸らすのも必要な時もあるが、女の身体にリミットがあるのは揺るぎない事実だ。妊娠出産にまつわる女の心理や葛藤を男性の著者が描くには勇気も覚悟もいっただろう。全てがその通りと思える訳ではないが、女であるから全てを解るということもない。けれど自分の体内に別の生の存在を実感できることは良きにつけ悪しきにつけ女の人生の中で大きな一部分を占める。「もうすぐ」が指しているものが明るい希望であって欲しいと願う。

2023/04/03

た〜

産科医の医療過誤裁判を記事にするという事に端を発した、「子を生む」ことに関する様々な物語が絡みあう。どの話も現実に有りそうな、しかも重苦しい話ではある。男性である著者が女性記者という視点で描くのはかなりのリサーチを行ったことだろう。非常に激しい問題提起であり、なおかつ物語としても面白い作品でした。

2013/04/07

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