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文庫版 ヒトごろし(上) (新潮文庫)

文庫版 ヒトごろし(上) (新潮文庫)

文庫版 ヒトごろし(上) (新潮文庫)

作家
京極夏彦
出版社
新潮社
発売日
2020-09-29
ISBN
9784101353548
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文庫版 ヒトごろし(上) (新潮文庫) / 感想・レビュー

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chantal(シャンタール)

【今更京極倶楽部】歳さんは元々ヤンチャとか、ちょいワルなイメージで語られるのが普通だけど、ここまで言っちゃう?と言うくらい「人を殺したい」と言う願望を持ち続けるサイコパスみたいな扱い・・それでも頭がきれてクールなカッコ良さが滲み出てしまうのだ。それに引き換え、可愛いはずの総司がえらい事に😱芹沢鴨の暗殺までに随分紙面を割いていたが、「合法的に殺す」ために動いた典型例として示すためか?殺しても良いと決めるのはお上なのだ、自分たちはその道具でしかないと悟った歳さん。この後どう突っ走るのか?

2021/02/13

優希

涙も情もない土方歳三が主人公。幼い頃から死に憧れ、人を殺したくて仕方ないサイコパス。浪士組として上洛しますが、刀を存分に使える場所が欲しかったからなのですね。人殺しに魅入られているのですから。心の深い翳を持つ剣鬼ながらも土方さんに惹かれてしまいます。人を殺したいだけながら一言一言が格好良いのですよね。殺伐とした新選組もアリだなと思わされます。芹沢暗殺も自然にやってのける。新選組の隊士たちが少しずつ登場していく展開も好みです。

2021/03/01

南雲吾朗

面白い!あっという間に半日が過ぎ去ってしまうほど熱中して読んでしまう。京極さんの描く人物は(ヒトごろし、ヒトでなし)とにかく肚が据わっている。協調性やモラルなど、気持ちがいいほどまったく気にしない。彦五郎の「人の使い方」、「役目」の箇所は非常に勉強になる。全体的な感想は、下巻を読んでから。

2021/09/28

えみ

闇に陰翳を落としたその男。漆黒に溺れて蠢く欲望は、迷いもしない、躊躇わない、ただ素直に「殺したい」。人を操ること。彼に天賦の才があったことは幸か不幸か、歴史に名を刻む「ヒトごろし」となり新選組の副長として今尚広く周知される男。土方歳三。京極夏彦版歳三もまた、例外なく恐ろしくいい漢だった。まだこんな歳三に出会うことが出来るなんて嬉しすぎる!謀略めぐらし意のままに人を動かし、満足に人斬り出来る環境を整える。容赦ない。容赦ない残酷さ。その残酷さは…美しい。歳三の翳が濃ければ濃いほど興奮する私もきっと狂っている。

2020/10/03

みこ

最近、新選組も歴史小説もご無沙汰だなと思ったら、どちらのイメージも皆無な人の文庫新刊を見かけたので飛びつく。土方自身の自問自答の繰り返しや、基本的価値観の合わない周りの人との会話で話が進んでいるのか進んでいないのか分からないうちに芹沢暗殺で前半終了。血に魅せられる妖しい土方は映像化するならガクトもありかと思ったが、徐々に人間臭い一面も見せだして(主に青二才・藤堂のせい)最終的に綾野剛のイメージで落ち着いた。

2020/11/15

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