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ふつうがえらい (新潮文庫)

ふつうがえらい (新潮文庫)

ふつうがえらい (新潮文庫)

作家
佐野洋子
出版社
新潮社
発売日
1995-03-01
ISBN
9784101354118
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ふつうがえらい (新潮文庫) / 感想・レビュー

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りずみぃ

若い頃から何度も繰り返し読んで、自分の思考回路の根っこになったエッセイ集。男の子の子育ての記述が秀逸。これを読まずして男の子の親にならなくて良かったとつくづく思う。佐野洋子の普通とはシンプルと同義。生まれて、食べて、排泄して、恋して、子供を産んで、子育てに右往左往して、老いて、死ぬ。人間の野生的な営みこそを「えらい」と尊ぶ。力強い言葉の数々に元気をもらえる。以前は刺さらなかった文章にハッとしたり、自分の心のあり方を測るリトマス紙みたいな本。5年くらい人生を熟成させてまた読もう。

2018/03/25

ミカママ

まだ子供たちがちいさいときに友人から戴いた「百万回」以来の佐野さん。エッセイは初めて。「百万回」は、子どもむけの絵本のはずなのに、妙に内容も絵柄も寂しげだった印象しかない。なのにこのエッセイの軽快なことときたら。佐野さんのお子さんに対する愛情が印象的でした。

2014/03/07

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

佐野洋子さんの本を読むと、この人はやはりすごい人だと毎回思う。なかなか、これだけ言い切れない。本音という言葉でも軽すぎる。真っ当な人が放つ真っ当な言葉。そうだ、そうだ!と洋子さんに賛同しながら凡庸な私は、凡庸として生きるのみである。

2016/08/30

パフちゃん@かのん変更

『ヨーコさんの言葉』3冊読みました。このエッセイはそのネタ元と言った感じの本。佐野洋子さん、以前はあまり好きだと思わなかったが、大好きになりました。自然体で正直で真っすぐな人。このように生きられたらたとえ人生で失敗することがあったとしても後悔なんてしないのだろうな。いい人生だと思います。

2017/11/18

Roko

12歳の子どもに映画「エレファント・マン」や「ブリキの太鼓」を見せようなんて、普通の大人は考えないけど、面白そうだから子供を連れてったという彼女は自由な発想の人だと思うんです。見てから、ちょっとまずかったかな?と思いかけたけど、子どもの反応が良かったので、これは正解だったと確信してます。そう、変な思い込みなしに行動するっていいことなんだなって気づかせてくれます。自分はそれなりに成長してるんだと気づくことも、とても大事だなぁ。そんな風に感心してしまうポイントがたくさんありました。

2021/06/22

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