片眼の猿―One-eyed monkeys (新潮文庫)
片眼の猿―One-eyed monkeys (新潮文庫) / 感想・レビュー
サム・ミイラ
この作家には暗い話と明るい話の両面がありこれは明るいほうに入ると聞きました。カラスの親指には及ばぬもののメッセージがはっきり伝わる不思議な魅力を持った作品。この作品の映画化はまず不可能でしょう。道尾氏の作風はイメージで読ませるタイプ。小説らしい小説であり、特にこの作品は映像にしてしまうと一発でネタバレしてしまう部分もあります。恥ずかしながらその部分に私はやられましたが。騙されたというより気づかせなかったというべきか。とにかく頁を何度も戻らされる作品でした。やっぱりこの作家ただ者じゃない(笑)
2014/06/05
射手座の天使あきちゃん
あまり相性の良くなかった道尾さん、読友さまに背中を押されての3冊目です 盗聴専門の探偵がライバル社からスカウトした女性と虚々実々の駆け引きを繰り返しながら真実に迫りますが・・・ なるほど自分の想像力や読解力のレベルでは作者にとって「飛んで火に入る夏の虫」、「ネギ背負った鴨」でしたね、すっかり騙されました(笑) ストーリーに今ひとつ乗り切れなさを感じましたが、次「カラスの親指」に勝負賭けま~す(笑)
2014/01/26
takaC
とほほ。全部騙されました・・・
2013/10/26
夢追人009
道尾秀介さんの長編5作目は真剣に心から多くの人にお奨めしたい異色のハードボイルドミステリの傑作ですよ。本書にはオカルト興味は一切なく私立探偵が主人公のミステリですがドタバタのユーモアあり切ない恋愛ミステリの要素もありで少しも停滞することなく一気読みできて意外性に満ちて読者の期待を決して裏切らない読む人全てに勇気を与えてくれる稀な傑作だと太鼓判を押しますよ。盗聴専門の探偵・三梨が俺の一人称で語る物語。楽器メーカー・谷口楽器からライバル会社の黒井楽器が自社製品の仕様を盗んでいる証拠を調査してくれと依頼される。
2022/03/21
ミカママ
なにせタイトルが強烈で、どんな所以?と考えながら読み進めたのだけど、ラストあたりでどんどん種明かしされていくのが小気味よかった。ただ全体像としてのミステリーとしての出来栄えは・・・少々疑問かな。
2013/12/21
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