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アンのゆりかご―村岡花子の生涯 (新潮文庫)

アンのゆりかご―村岡花子の生涯 (新潮文庫)

アンのゆりかご―村岡花子の生涯 (新潮文庫)

作家
村岡恵理
出版社
新潮社
発売日
2011-08-28
ISBN
9784101357218
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アンのゆりかご―村岡花子の生涯 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

初めて手に取った小学生時代から、なんど繰り返し読んだかわからない『赤毛のアン』シリーズの翻訳家の伝記。学生時代の親友から「この村岡花子さんて方、かつてわたしの母校で教えてらしたのよね」と言われた衝撃を思い出す。翻訳家って、生身の人間なんだ?!村岡さんと白蓮との交友関係は他の作家さん著書で読んでいたが、ここでもクロスオーバー。戦時下に敵国の文学を守る彼女、愛する幼子を亡くした悲哀も読め、なんとドラマチックな人生だろう。生涯カナダを訪れたことがなかったのは、意外であった。

2018/12/01

KAZOO

赤毛のアンシリーズがまだ途中なのですが、この本を訳された村岡花子の生涯をその身近にいた孫娘が書いているものです。私は名前だけを知っていたのですが、朝の連続放送でやっていたみたいですね(テレビ見ない人間にはわかりませんが)。アンの訳は非常に読みやすくすうっと読んでいけて訳だとはあまり感じない気がします。この中では柳原白蓮との交友も書かれておりドキュメントとして興味深く読みました。

2016/11/22

greenish 🌿

カナダ人宣教師から友情の証として贈られた一冊の本。『赤毛のアン』のタイトルで愛された名作が誕生する軌跡と、訳者・村岡花子の生涯を孫娘が描く  ---先鋭的な父の影響で女学校に入学しなければ英文学との出逢いはなく、カナダ人宣教師から後の人生を左右する思想・信条を育まれることもなく、ましてや『アン・オブ・グリーン・ゲイブルス』を託されることもない。愛息・道雄との別れなくして己の使命に突き動かされることもなかったであろう。 関連性を持たない日々の積み重ねが、人が生きることの意味をもたらすことに感銘を受けました。

2014/06/08

更紗姫

何故、プリンス・エドワード島に行かなかったのか?娘夫婦を訪ねたアメリカ旅行のハイライトになるはずだった。〈これからはいつでも行けるわ〉〈今回はやっぱりやめましょう〉〈夢を夢のままで置いておくことにした〉・・・わからないでもない。あまりにも長い間 思い描いた憧れを、現実が損なう可能性。もしくは、夢が叶う事で気持ちが萎える事を危惧したのか・・・。村岡氏の奥床しさ故と考えよう。アン、ジェーン、エミリー、パット、フェビア、エルノラの紹介者 村岡 花子さんと、改めて花子を紹介してくれた村岡恵理さんに、感謝します。

2014/02/22

エドワード

我が家は今「花子とアン」に夢中である。「赤毛のアン」の無い半世紀は考えられない。まさに古典だ。村岡花子さんの業績は、今を生きる日本の老若男女にとってかけがえの無いものである。それにしても、彼女の青春の、何とアン・シャーリーに酷似していることか。そして同じカナダ系ミッションスクールで育った私にも。古今東西、<腹心の友>と<生涯の伴侶>を求める心は同じだ。まさにNHKの連ドラにうってつけの物語。テレビをチラッと垣間見た長女が言った。「毎日卒業式のような服装ね」うーん、言い得て妙だ。ごきげんよう、さようなら。

2014/05/03

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