母なる凪と父なる時化 (新潮文庫 つ 17-3)
母なる凪と父なる時化 (新潮文庫 つ 17-3) / 感想・レビュー
おにぎりの具が鮑でゴメンナサイ
今は福井県に来ている。日曜日、主としてインスタンティングな食材を購った帰り道の踏切で通過する電車を前に呆けていると、線路脇の小径で手を繋いで歩くお母さんと子供の後ろ姿が見えた。二人にはたぶん、何でもない日曜の何でもない夕方の家路なんだろうけれども、ススキが朱に染み蜻蛉の朱く焼ける道を二人で踏むその光景がとても美しく幸せに映った。かつては自分もそういう景色の一部だったはずなのだが、日々繰り返すありきたりの幸福を貶めた代償として今は独りで買い物袋をぶら下げ、いつまでも開かない遮断機の前で幸せを傍観している。
2020/10/20
背番号10@せばてん。
【1993_芥川賞_候補】1997年4月16日読了。あらすじは忘却の彼方。(2018年11月19日入力)
1997/04/16
さきん
昭和な函館。衰退していく漁業にあって密漁に勤しむ悪友と暴力沙汰や情事に走る転校生の主人公。転校する前は不登校状態にあった。何かメッセージはあるかなと思ったけれど、特に何も感じなかった。あっという間に読み終わる。
2018/12/16
あつひめ
レイジとセキジ・・・お互いが無いものをそれぞれ持ちまた同じ物を持っている。魅かれあうというより自分に無い無い物を持っている相手を心のどこかで羨ましく思っているのかもしれない。短い夏を思い切りヤンチャしながらやり場の無い思いをどこにぶつけたらいいのか悶々としている姿が北海道の夏に似合う。あっという間に過ぎ去る夏が・・・。本当は素直な心を持っているのに・・・どう表現していいのかわからない不器用者の二人でもあるのかもしれない。
2010/05/08
椛
若いな〜。
2023/11/25
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