そこに君がいた (新潮文庫 つ 17-8)
そこに君がいた (新潮文庫 つ 17-8) / 感想・レビュー
黒猫
学生時代に読んでから読み直し。面白かった。小学生の頃のワルガキだった頃、友達、お金持ち転校生との日々、父母の昔、好きだった女子、一度だけ会った不登校の女子、バレンタイン、柔道部、大学時代。今のイクメン辻仁成さんからは想像できない。しかし誰にでもあったあの頃を面白くノスタルジックに書くあたりがやはり作家さんだ。再読しても面白かった。
2018/11/19
椛
意外すぎる辻さんの子供時代や、大切にしていることが詰め込まれてる青春エッセイ集。 辻さんの言葉が好きだな〜と改めて思った1冊。
2023/08/26
Arisa*
辻さんは、冷静と情熱のあいだしかしらなかったので、そのイメージしかなかったが、この本は、ガラリと辻さんのイメージをかえてしまった。 なんて面白い人だろうか。是非とも他の作品も読んでみたいと思う。
2014/02/02
ゆ
こんな正直な人がいるものだろうか。1番好きだと思ったのは「初恋」。初恋は1つではなかった。この恋もあの恋も僕の初恋である。恋するたびにどうしていいかわからなくなる。その人のことを想像していられる時間が楽しかったりする。とにかく普通にしていなければならないけれど、好きな人の前では身体中を持て余し、目も見られない。わかる。
2016/07/01
博多のマコちん
平成7年に文庫化された「そこに僕『は』いた」の10年後の平成17年に発行された一部書下ろしの文庫本で、前作の続編(悪く言えば二番煎じ)的な感じ。前作の瑞々しさからはやや濁りや虚構を感じる部分もあったが、「3.もどかしさの行方」に収められた5つのエッセイは、幼いころから成人になっても変わらないナイーブな男心を素直に描いていて好ましい。「そこに僕はいた」がとても生き生きと懐かしく少年時代を描いていただけに、やや物足りなさが残った。
2018/12/22
感想・レビューをもっと見る