オキーフの恋人オズワルドの追憶 上 (新潮文庫 つ 17-10)
オキーフの恋人オズワルドの追憶 上 (新潮文庫 つ 17-10) / 感想・レビュー
紅香@本購入まであと9冊
覆面作家が失踪した。鍵を握るのは美しい盲人の元に届く小説『オズワルドの追憶』。。交互に語られる2つの世界。村上春樹の『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』を思わせる構成だが、読む者を惹き付ける引力に驚かされる。何度も確かめるが作者は確かに辻仁成。まだ数冊しか彼の作品を読んだことはないが、こんな物語も書けるのだなと彼の力量を見た気がする。殺人事件。すぐに女性と関係を持つところ、ハードボイルドな内容そして「やれやれ」笑。だけど全く憎めない。随所に出てくるジョージア・オーキフも謎めいて興味深い。下巻へ。
2018/01/14
タナー
辻さんの作品を最近多く読んでいるが、コレはまた面白さの格が違う。感想は下巻読了後に。
2021/05/17
里馬
これはやられました♪2話並行で進んでいくのですが、片方は雑誌編集者でもう一方はその主人公が担当している小説の中の話。下巻の加速していく様が圧巻です。これは是非読んで欲しい!
2007/08/07
aki(漫画スキー)
辻仁成は冷静と情熱の間なイメージで、繊細なイメージで、今までなんとなく読む機会がなく初でした。主人公の編集者と探偵を主人公とした小説内小説の2つのストーリーが同時に進行していきます。探偵モノやハードボイルドの定石を踏みながらも新しい何かを感じさせられ、読み易くかつとてもスピード感があり一気に惹き込まれました。面白い。。辻仁成の印象ががらっと変わりとても好きな作家になりました。下巻が楽しみです。
2018/06/16
かぎぎ
読友さんと一緒に読み始めた本。それがなければ一生読むことはなかっただろう。本当に感謝である。辻仁成さんの作品は今回で初めてで、読む前は『どうなんだろう…最後まで興味を持たせられるのかな?』と思っていたのも束の間、ちょっとしたら一気に惹きつけられてしまい、上巻だが最後まで読み通すことができた。一冊の中に二つのストーリー。オキーフとオズワルド。これらのストーリーがどこでどんな風にかみ合い、一つのものへとフュージョンしていくのかを下巻で見届けていきたい。
2015/05/05
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