サービスの達人たち :おもてなしの神 (新潮文庫)
サービスの達人たち :おもてなしの神 (新潮文庫) / 感想・レビュー
kinkin
10人のもてなしのプロについて描かれている。”おもてなし”という言葉が広がったのは東京オリンピックが決まった頃だったと思う。それまでにもおもてなしは多分あったのだろうけどそれをおもてなしと言わなかったところに日本の奥ゆかしさがあったと思う。そレクサスの声のサービスなど もてなす方は多分下から上なんだろう。上から下これがあればもっといい社会になるのでは・・・図書館本
2020/05/01
takaichiro
サービスを生業とするプロフェッショナルの生き方・考え方を収録。シリーズもの第3弾。他にないサービスが生まれる裏には人間心理に基づく論理的なテクニックよりも、人を大切にする”おもてなしの心”がしっかり根を張っている。同じ行動でも、心が込められているかは、サービスを受けた側には伝わるもの。レクサスのコンシェルジュサービスを担当している女性の話は印象的。声でしか顧客と接点がないから、一日の天気や顧客の一言目の感じに合わせ声のトーンや言葉を細かくいちいち変えるのだとか。素晴らしい!サービス業って奥深い!
2019/08/05
あすなろ
続けて読んでいる野地氏のサービスの達人シリーズ最新刊。野地氏は、こう書いている。サービスの達人になるには一度は劣等感と向き合った経験、いじめを跳ね返した経験がいるかもしれない、と。これは三作を通して取材された野地氏の視座なのかもしれない。確かにそうしたことはシリーズ通してみても今回の巻を見てもそう思う。レクサスのオペレーター・寿司女子親方・鮮魚店店主・キャンティーのソムリエ・三河牛の店主…。そんな陰のかつてのストーリーを含め、温かく書き記す味わいの野地氏のこのシリーズが僕は好きだ。そうだな、仕事ってと思う
2020/08/08
佐島楓
さまざまな分野でサービス業をなさっている方々を取材したノンフィクション。顧客のためのオリジナリティのある、オーダーメイドのサービスを心掛けることということが共通項であるように思った。まだまだ知らない仕事もたくさんあるし、適性や努力といった概念について考える上での参考にもなった。
2019/05/30
けんとまん1007
変に表に出てしまった「おもてなし」という言葉。これを読むと、いかに、本来のものとずれているのかがわかる。サービスを提供する人自身のこだわりと気遣い。わざとらしくないところで、小さな感動を感じてもらう。ここが、全然、違う。自分自身は、人に関することは、すべてサービスだと思っているので、生き方そのものになる。
2019/08/11
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