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模倣犯1 (新潮文庫)

模倣犯1 (新潮文庫)

模倣犯1 (新潮文庫)

作家
宮部みゆき
出版社
新潮社
発売日
2005-11-26
ISBN
9784101369242
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模倣犯1 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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パトラッシュ

ミステリ小説は犯人か探偵の視点で犯罪を切り取る形が大半だが、本作では警察と取材者に目撃者など周辺の関係者、さらに彼らの家族も含め事件全体を綿密に描き出す大河小説的な総合ミステリを目指している。連続バラバラ殺人が劇場型犯罪へと発展する中で、簡単に日常を破壊され異常事態に否応なく巻き込まれた人びとが必死に脱出しようと苦闘する。そんな有様を高みの見物で楽しむ謎の快楽殺人者の姿は、様々な犯罪者を創造してきた著者は究極の悪の肖像画を描こうとしたようだ。そんなカオスを断ち切るように驚愕の情報が飛び込んでくる。(続く)

2021/12/24

遥かなる想い

2002年このミス国内第一位。 中居正広主演で映画化された後に読んだ。宮部みゆきにしては、少し気持ち悪いが、題材が題材なだけに仕方がないのかもしれない。「天才」を自称する犯罪者の暴走を描いたサスペンス作品なので、 読んでいて少し不快感を感じていた。逆に宮部みゆきの意図的なものなのかもしれない。毎日出版文化賞特別賞、2002年には司馬遼太郎賞、芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)を受賞なのだから、すばらしいとは思うが、私が期待した「宮部みゆきの世界」ではなかった。

yoshida

再読です。内容も適度に忘れていて一気に読了。実にスリリングな展開。そして犯人の自惚れと自己顕示欲の強さに息を飲む。都内の公園で発見された女性の片手。そこから始まる連続女性誘拐殺人事件。ライターの前畑滋子は警察と連携しつつ事件に迫る。劇場型犯罪を描いた作品だと思う。また、宮部みゆきさんの作品でこれほど多くの犠牲者が出るのも稀だと思う。被害者の苦しみと、それを逆撫でする犯人の底知れぬ悪意。自分を特別と思う人間の狂った自己顕示に恐れおののく。宮部みゆきさんの、人の感情を描く確かな筆力に圧倒される名作なのである。

2019/01/18

ykmmr (^_^)

まだ…3作目ですが…。これまた、宮部さんらしい小説なんでしょう。ルポルタージュっぽく、複数の人物の証言や動きを描いている。まずは1人娘が失踪し、不安に駆られる母親とその父。ある遺体が見つかり、娘の身分証明書がありながらも、遺体は別人。犯人から電気もあるが、状況は変わりなし。果たして…娘は無事なのか?

2022/02/26

どんちん

全く予備知識はなしで読み始めた。話の展開がちょっとゆっくり?と思うも、(5)まであると考えれば、逆に早すぎ?にも思えた。それほど多くの登場人物もなく、また特に主人公的な人物も見つからず、それぞれの視点で話がテンポよく展開され、楽しめる長丁場?と感じれらた。ほほぉこれから男性も手にかけるか、その被害者は車の事故を装い殺害なんだね、ここから連続殺人が再び始まり、(2)へ続く!ちょっと待てぃ!犯人死亡?犯人に、はめられた二人ではないのか?いいところで終わってしまった。続きが非常に楽しみである!早速読もう!

2013/06/03

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