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この世の春(下) (新潮文庫)

この世の春(下) (新潮文庫)

この世の春(下) (新潮文庫)

作家
宮部みゆき
出版社
新潮社
発売日
2019-11-28
ISBN
9784101369471
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この世の春(下) (新潮文庫) / 感想・レビュー

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KAZOO

最後はまあハッピーエンドなのでしょう。私の予想とはかなり異なっていました。やはり主人公は最初から登場していた女性と旧藩主なのでしょう。旧藩主がいなければこの物語もないということなので存在は大きかったと思います。さまざまな登場人物がいますがほとんどがいい人ばかりで人情噺的な要素も多々あったという気もします。エンターテイメントとして楽しめました。

2019/12/21

よむヨム@book

★★★★☆ 星4つ 重興の多重人格を作った原因を、石野織部・白田医師・田島半十郎らにより、解き明かされていく。 この事件は、藩の表沙汰にできず、影でいろいろな人を不幸にしていった。 また、この事件がなければ、本来の一松(琴音)であれば、由衣と幸せに添い遂げたであろうに。 ある意味、悲恋だ。 重興自身が、人間味があるいい人なのでやるせない。 でも、冬も過ぎれば春である。 重興も、勇気ある多紀やささえてくれる者たちと進んで生きていけることが、救いと思う。

2022/01/21

ゴルフ72

鬼が島に鬼を退治に行く!桃太郎のお供は雉・猿・犬・・・まさにこの物語はこれだ!一つ一つのピースをはめていくと鬼が現れる。しかし重興(桃太郎:実は鬼によって本来の力を失っている)のお供たち、織部・多紀・半十郎・白田先生・おごう・お鈴・書ききれないほどの仲間は重興をサポートしながら九蛇・桐葉という鬼を征伐する。小さな子供たちが鬼にさらわれ命を奪われたその謎を解きながら本来の重興を呼び戻し…それぞれが幸せになる。補足:金一頑張れ!

2020/02/10

アッシュ姉

期待が高まる上巻から謎が深まる中巻へ、そして予想どおりに着地した下巻ではあったが、読んだどお~と喝采したくなるような解放感。やはり上中下巻読破は体力がいる。下巻は集中力がやや途切れてしまったけど、宮部さんの長編時代小説を堪能できて満足。

2021/10/14

タツ フカガワ

出土村の焼亡、18年前から断続的に発生する男の子の神隠し、重興の中にいる3人の別人格の正体や、そもそもなぜ重興は父や奥女中を手にかけることになったのか。こうした謎が冒頭から次つぎと解かれていく下巻は圧倒的な面白さ。そこから浮かび上がる執拗な怨讐が凄まじい。が、それに打ち勝つ多紀をはじめとする五香苑の人たちの優しさがいかにも宮部さんらしい。最後の1行に表題が出てきて、うまいなあとにやりとしながら本を閉じました。

2020/10/31

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