緘黙: 五百頭病院特命ファイル (新潮文庫 か 62-1)
緘黙: 五百頭病院特命ファイル (新潮文庫 か 62-1) / 感想・レビュー
ネギっ子gen
精神科医・春日先生によるミステリー小説。個性的な3人の精神科医が、15年間無言を貫き通す患者に、どう治療していくかを、軽快な筆致で描く。気になったのは、治療手段の一環として登場したECT。小説の場では、激しい痙攣を引き起こすように描写されたが、過去「電パチ」などと呼ばれ、患者に懲罰的に使用した経緯があるため、未だにECTは賛否両論ある治療法。巻末『著者ノート』に「現在は、‘昔ながらの’ECTは事実上施行されておりません。筋弛緩剤を併用するため痙攣は生じません」と付言してあるが、別描写の方が良かったのでは。
2019/11/16
rokoroko
15年間身動きせず一言も発しない患者を個性的な3人の医師が交代で治療にあたる。どうすれば話ができるのか?何が原因なのか。文中に「天才外科医」はいるけど天才精神科医って?と言うのがあるが精神の病は五里霧中なのだな。フィクションなのに一気に読ませてしまう。話の中の薬剤 療法も興味があった。
2020/12/16
だいだいだー
420pの長編であるが、えっ?これで終わり?って感じでした🐾精神科医が書きそうな内容であるものの、エンタメ感はなく、たんとんと話が進む。かと言って飽きるわけではなく不思議な本だった。
2021/03/06
NOBU
精神病の一症例に対する三人の精神科医の治療法ルポとして興味深く読めたが、物語としては、なんだか良く解らない…。もう少しドラマが欲しいかもね。
2013/05/13
くらげ@
(☆☆☆☆)15年間話さず、横になっている男が精神科病院に入院してくる。3人の精神科医が彼の治療にあたるが・・。3人の精神科医の背景がとても丁寧に書かれており、1人の患者に向き合うときその人の個性がとてもでているのが興味深かったです。この分野に興味のある人なら楽しめるのでは。
2014/06/15
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