ねこの森には帰れない (新潮文庫 草 372-1)
ねこの森には帰れない (新潮文庫 草 372-1) / 感想・レビュー
mocha
にゃんこまつり2019☆谷山浩子さんのことは可愛らしい声で歌ってた人…くらいの認識しかなかったけど、タイトルと内田善美さんや大島弓子さんなど豪華な挿絵陣に惹かれて手に取った。昭和59年刊。ほぼ歌詞集でエッセイと童話が少し。ファンタジックで独特な感性のある人だな。ページから80年代の匂いが立ち上って来る。自分の若気の至りを思い出すようなフレーズもあって少しばかりこそばゆい。ネットで検索したら先週ご主人が他界されたとのこと。ご冥福をお祈りします。
2019/02/25
saga
【再読】オールナイトニッポン2部のパーソナリティで知ったシンガーソングライター。めっちゃ明るいMCと、それに反してメルヘンでちょっと暗い曲のギャップ。透明な声質が好きな歌手になった。本書の題名となった『ねこの森には帰れない』のアルバムは印象深い。ただ、中島みゆき姐さんの本と比べると、エッセイというよりは歌詞集。メロディが頭の中に浮かんでくるのは、「てんぷら☆さんらいず」「すずかけ通り三丁目」など数少なかった。後でアルバムを聴き直そう。
2022/03/04
ホークス
1984年刊。大学でギターを始めた時、谷山浩子と中島みゆきを勧められ、弾くうち好きになった。就職後は勤めだけで精一杯。音楽も本も故郷も疎遠にしてしまった。50になって本を取り戻し、谷山浩子もネットで聴き始めた。私にとって毒である空気とか普通という奴が、谷山浩子には希薄で良い。「暗い」という評価は、空気から外れますよという警告だろうが、余計なお世話。本書はたくさんの歌詞にエッセイと童話を加えたもの。大人と子供は、遊園地の蜜をなめつくす能力が違うと言う。耽美、不思議、クール、可愛さ、職人芸。解説は故吾妻ひでお
2020/06/28
片瀬
歌手・谷山浩子さんの歌詞集。『お早うございますの帽子屋さん』('75)から『ラ・ラ・ルウ』('84)までの全詩88曲にエッセイ、童話も入っていて結構のボリューム。LPやCDを持っていないので、ネットに上がっている動画を参照しながら読みました。もーイヤだ、この世界。素敵な歌声。どっぷりハマってしまいます。『真夜中の太陽』に生きる活力をもらい、『てんぷら☆さんらいず』『時の少女』にヘンな気持ちにさせられ、『カントリーガール』でなんだか切なくなってしまうのです。やんなるぐらい言葉になってくれないのです。
2014/03/05
まえすとろ
街中でふと耳にした谷山浩子の「恋するニワトリ」を聞き、それが頭の中でリフレイン。早速、実家にCDと学生の頃買った“歌詞(とエッセイ)集”『ねこの森には帰れない』を発掘する程の「突発性マイブーム」。と、久しく絶版になっていたデヴュー以降のアルバムが新たにBlu・SpecCDでリリースされる偶然!「ただならぬ物」を感じ早速購入(←確かにタダじゃない)改めてアルバムを聞いても、エッセイを読んでも私の中では色あせる事がないのは何とした事か。最初にハマった頃は買ったばかりのギターで一生懸命弾いていてたっけなぁ。
2011/07/22
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