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ひとがた流し (新潮文庫)

ひとがた流し (新潮文庫)

ひとがた流し (新潮文庫)

作家
北村薫
出版社
新潮社
発売日
2009-04-25
ISBN
9784101373317
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ひとがた流し (新潮文庫) / 感想・レビュー

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❁かな❁

とっても素敵な作品でした♡だいぶ前に『月の砂漠をさばさばと』を読み、続編を教えてもらい、読みましたが成長した、さきちゃん親子のその後がわかり嬉しかったです♬10代から40代まで続いている女友達。みんなの強い信頼関係、さきちゃんと牧子の親子関係など何度も感動して涙しました*前作でもそうでしたが私にも1人娘がいるので重なることもあり、益々じーんとしてしまいます。どの登場人物のエピソードも感動的*とても温かさを感じ、北村薫さんの作品、久々でしたがやっぱり大好きだなぁと思いました♡印象に残った言葉はコメント欄へ。

2017/02/23

yanae

「月の砂漠をさばさばと」がとてもよかったので、成長したさきちゃんに会えると知って手に取りました。今作も素敵でした。さきちゃんのお母さんの牧子と千波、美々の三人の友情物語。40を過ぎた女性達の幸せや苦悩が描かれています。辛いときに助け合える三人の関係が輝いていて本当に素敵だった。今回は悲しい別れもあるけど、苦しいからこそ出てくる言葉には心打たれる。個人的には類と玲の会話に感動。類の言葉には何度も心に染み入りました。北村さんは本当にすごい。良作でした。

2017/10/14

ぶち

若い母と幼い娘の二人のチームの物語が、三人の成熟した大人の女性の物語になって戻ってきました。三人だけではなく、そこには若い娘も夫もいて、暮らしに、ときには人生の試練に、同士のように共に向かっていきます。さりげなく語られる物語ですが、同士の絆の深さに心が揺さぶられます。 人生の折り返し点を過ぎてから、少女時代、青春時代の思い出を語れる友が傍らにいる幸せ。生きていくとは、きっと小さな何気ない事柄の積み重ねだろうし、それを共有してきた友が、共に生きてきた友がいるということが、心の支えになるのだろうから。

2020/01/13

ユメ

牧子とさきちゃんが、年月を経ても真摯に向き合っていたことが嬉しい。何より、さきちゃんが「さばのみそ煮」を覚えていたことが。女友達、夫婦、親娘…相手に伝えたいという願い、脈々と受け継がれてきたと感ずるもの、胸の内にしまっておきたい呟き…人と人の間を流れる想いがひしひしと胸に迫る。すぐに読み返すのではなく、自分が千波たちと同じ年頃になるまで大事に寝かせておきたいな、と思った。その頃私の傍には自分のことを切実に願ってくれる人がいるのかどうか、そもそも生きているのだろうかー不安になるほど、物語に揺すぶられている。

2015/10/21

nico🐬波待ち中

『月の砂漠をさばさばと』のさきちゃんの続きが読める作品。十代の頃からの女友達三人は、四十を越した今でも変わらず付き合いを続ける羨ましい関係。この三人の内の一人がさきちゃんのお母さんの牧子さん。さきちゃんが伸びやかに素直に育ったのは牧子さんとその女友達のお陰であることは間違いない。ラストはもう泣けて泣けて仕方がなかった。さばの味噌煮を見る度に、牧子さんが作ったあの可愛らしい替え歌と、いつも前向きだった女友達のことを思い出すのだろう。女同士の、目には見えない確かな絆をしみじみと噛みしめる物語。読めて良かった。

2018/05/19

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