さびしい女神 僕僕先生 (新潮文庫)
さびしい女神 僕僕先生 (新潮文庫) / 感想・レビュー
財布にジャック
さびしい女神さまの宿命が哀しすぎます。神様達にもどうしようもないことってあるんだなぁと切なくなるお話でした。神様達にもどうしようもないのに、王弁がなんとかしようと努力する真っ直ぐなその優しい気持ちが伝わってきて、読んでいて苦しくなるほどです。この物語を読んで、友達想いの王弁が益々好きになりました。
2013/02/16
うりぼう
今回は長編。スケールも大きく、時間は、はるか太古に遡り、空間は宇宙へ広がり、人と神と異形の者が絡み合う。「魃」の哀しみは、誰も自分を受け入れてくれないこと、年末に読んだ「風になる」の自閉症の著者のよう。その者が心穏やかであるためには、本当に心の通う人が一人いればいい。共感し、寄り添い、その人のためにできることをする。それができることが一番の豊かさ、王弁の強さ。王弁の喇叭は、「陰陽師」の源博雅の横笛か。僕僕先生が女神から仙人へと変わる想い、蚕嬢の恋も受け止める人がいる。水晶と茶風森は人に戻れたのだろうか。
2013/01/05
nins
僕僕先生シリーズ第4弾。シリーズ物の醍醐味、どんどん面白くなる。今回の舞台は苗人の国の大旱魃。原因は一人の神様、一人寂しく封印されていた少女魃の存在。彼女はいるだけで周りを干上がらせてしまう強力な力をもつ神様。封印が破られ魃の影響が周りを浸食していく。そんな魃の初めての友となった王弁くん。彼女を助ける為に天馬の吉良にまたがり旅に出る。周りのキャラも相変わらず良い。宇宙を超える壮大さと神も巻き込んでいく騒動に。今回は王弁くん頑張った。僕僕先生の伏線も少し残しつつ次も期待。読了後はタイトルも合って切ない。
2013/02/08
山目
何だかスケールアップしてきました。シリーズも少し飽きたかなと思ってきたところに、この何でもありの展開、なかなかいい感じです。素朴で素直な王弁をはじめ、純粋だが一癖も二癖もある登場人物、楽しめます。
2014/05/20
蛇の婿
徹夜本でした!王弁くんはすごく格好いいわ魃ちゃんはすごく可愛いわで、もう私はこの本を読んでいる間中ひたすらメロメロの状態になっていたと言っても過言ではありませんww そして僕僕先生…なるほどねぇww いや、非常に続巻が楽しみです。…魃ちゃん、続巻のどこかで再登場しないかな…
2013/03/01
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