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金平糖の味 (新潮文庫)

金平糖の味 (新潮文庫)

金平糖の味 (新潮文庫)

作家
白洲正子
出版社
新潮社
発売日
2010-10-28
ISBN
9784101379111
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金平糖の味 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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優希

読みやすかったです。少し古さは感じましたが、それが興味を引きました。

2023/06/26

Kawai Hideki

白洲正子の没後、未発表原稿を元に出版された「ほとけさま」「舞終えて」「ひたごころ」の3冊を編集したエッセイ集。正子35歳の駆け出しの頃から73歳の老境に至るまで38年間の文章を収録。幸福論、骨董品蒐集、祖父と父、師弟関係、能、海外旅行、吉田茂など有名人との交遊などを、飾り気ない率直な文章で綴る。タイトルの「金平糖の味」とは父親を喩えたもので「甘いなかから角が出る」という意。こういう父親になりたいものだ。同じ服を何着も持つジョブズのような英国紳士の話や、近衛文麿の自殺を悼んで能を鑑賞する話も印象深かった。

2015/02/11

メタボン

☆☆☆☆ 単行本未収録や未発表のエッセイを集めたもの。テーマが一貫していないのが逆に白洲正子の多彩な文章を楽しめて良かった。能、骨董、和歌、日本画、神社仏閣、着物、仏像など。日本の良き風物を改めて味わった。

2021/12/10

Tomoichi

白洲正子のショートエッセイを再編集した作品。戦後すぐの作品なども含まれるが時代がわかる内容を無視すれば文章に一貫性があることがわかり面白い。能についての話は毎回ながら素養がないので理解できず。少女時代の彼女は本当に利発そうな顔しているし、毎回思うが交友関係がすごいの一言です。

2019/02/08

ジョニーウォーカー

先日、鶴川にある旧・白洲邸「武相荘」に行く機会があった。藁葺き屋根の古きよき日本家屋。和洋折衷の家具や調度品の数々。まるで明治の文豪の世界のような掘りごたつ式の書斎…。どこをとってもいちいち素敵だった。それらの多くが、白洲次郎の妻・正子による趣味が大きく反映されたものだという。「この婆さんタダ者じゃない…」と帰りの土産屋で思わず手にした本書だが、彼女の芸術に対する深い造詣と情熱を知り、納得。いいモノや道具を心から愛していたんだろうな。近いうち、もう一度あの品々を見直しに行きたい。

2011/09/02

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