百年の呪い 新・古着屋総兵衛 第二巻 (新潮文庫)
百年の呪い 新・古着屋総兵衛 第二巻 (新潮文庫) / 感想・レビュー
ケイ
あっと言う間に読めてしまうリーダビリティ。一巻の半ばでは頼りなかった10代目も、随分とらしくなった。文字通りの、100年の呪い。なぜ、10代目を決めるのに6代目がちょこちょこ出てくるのはそう言うことだったのか! 私は、この作者の本はこの二冊だけなので、すなおに楽しんだ感じ。
2015/01/14
はつばあば
百年も続く怨念なんて怖い話だ。それでも十代目総兵衛と大黒屋の面々が惹きつけます。こういう物語りは大好きだから避けてきたのに(;一_一)。シリーズものはハドメが効かない(;O;)。それにしても佐伯さんのバイタリティには頭が下がる。続きを早く・・と言いたいけど、御自愛なさったうえで、早く・続きを・よろしく・お願いしたい<(_ _)>
2015/02/07
藤枝梅安
十代目総兵衛勝臣は鳶沢・池城・今坂の3つの系統を統べる棟梁となり、江戸の見聞を広め、鳶沢家に残された史書を読んで歴史と文化を吸収する。「影」として、鳶沢家と幕府をつないでいた存在がもはや敵となり、その敵の手下が暗躍する。総兵衛以下、大黒屋の面々はこれらを一つずつ撃退していく。敵と味方がはっきりし、ストーリーがやや単調になったところに、坊城家の麻子・桜子が登場し、新たな展開が期待される。この総兵衛、ますます座光寺籐之助を連想させる人物に仕上がってきている。交代寄合シリーズとどこで差別化を図るか、注目したい。
2012/01/14
ドナルド@灯れ松明の火
間隔があいてもすんなり話にのめり込める。佐伯さんの特徴かも。ようやく10代目を継いだのもつかの間、吉保の闇祈祷の試練が襲う。闇祈祷の本拠六義園を介して影様とも対立が勃発。坊城家の桜子とのかかわりに期待。あっという間に読了。またしばらく待たねばならないのがつらい。
2012/03/02
rakim
佐伯さんのいくつかあるシリーズの中ではこの前編とも言える「古着屋総兵衛影始末」は緩みがなく、読み直してもエンタメらしく面白くて好きなものでした。その流れのままにこの新シリーズも登場人物が揃って発展の一歩を。柳沢吉保の怨念に立ち向かう第二巻です。読み始めたのが遅いので、最新刊(11巻?)まで続けて読めるのが楽しみ。
2016/02/29
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