日光代参 新・古着屋総兵衛 第三巻 (新潮文庫)
日光代参 新・古着屋総兵衛 第三巻 (新潮文庫) / 感想・レビュー
藤枝梅安
将軍・家斉の代わりに、御側衆の本郷康秀が日光に詣でることになった。この本郷が「影」であることを突き止めた鳶沢一族は、総兵衛に少人数の供をつけ、日光に向かう。本郷は「影」の勤めを放棄し、薩摩藩と手を組み、鳶沢一族の交易を乗っ取るつもりのようだ。日光への道のりは、「居眠り磐音」シリーズでも読んでいるので、だいたい頭に入っているが、当時としてはやはり長い道のりである。この巻では、一応の解決を観たが、それが新たな戦いの序章となるのはこの作家の他のシリーズでも同じだ。ますますスケールを拡大させる鳶沢一族の闘い。
2012/03/04
ドナルド@灯れ松明の火
新シリーズに入って3作目でようやく前シリーズの総兵衛らしくなってきた。本作「日光代参」は磐音シリーズでの日光影護衛と似ている。陰間を守るちゅう吉が大活躍するが、これは鎌倉河岸シリーズの亮吉を彷彿とさせる。海外貿易への本格進出は交代寄合伊那衆シリーズに近いしこれから、シリーズを絞り込んでいくのかもしれない。さて、薩摩藩との確執を含め二度目の「影様」の抹殺で、これから波乱が次々と起こりそうで楽しみ。
2012/06/26
rakim
このシリーズの敵役は薩摩になるのかな?と思われた巻。子供おこもさんのちゅう吉が面白い役どころになりそうです。
2016/03/05
オレンジ。
影様があっけなく総兵衛にやられてしまった。ちゅう吉とかげまの交流にほのぼの♪
2015/04/15
tengen
いよいよ、10代目総兵衛の活躍が!ちょっと新影様のやられ方があっけなかったけど。それはそれとして、その後の総兵衛たちの旅もきっと波乱万丈でしょう。続きが楽しみです」。
2012/03/02
感想・レビューをもっと見る