人生、90歳からおもしろい!: オイドル絵っせい (新潮文庫 や 71-1)
人生、90歳からおもしろい!: オイドル絵っせい (新潮文庫 や 71-1) / 感想・レビュー
うりぼう
ブックオフで購入し、読み始めたらの訃報。引き寄せられたかのようです。その自由な思考と自分の役割を踏まえ、引き受けるところは、しっかりと果たす。見事なバランス、天命を生きた方だと思います。手術が多数にのぼったのは、求められる義理に応えようと無理された結果であり、周囲が師の優しさに甘えたとしか思えません。それでも94歳まで生きられたのは、天と繋がり、心の赴くままに生きた証なのでしょう。唄を愛し、性に恋し、漫画に熱し、その見事な生き様を軽々とした文章で綴る「絵っせい」は50歳までの苦労がバックボーン。心より合掌
2013/10/21
あつこんぐ
お風呂のお供本にしていたのですが、読み終わるのが惜しくて少しずつ読みました。あとがきの1番最後に「つかのまに過ぎていく人生なら、泣くよりも笑っていたい。たとえいくらか無理してでも……。」という文に私もこういう年の重ね方をしたいなと思いました。やなせ先生の歌を生で聞いてみたかったなぁ。
2018/05/09
chanvesa
何度も「アンパンマンの作者がこんなよぼよぼでは…」「自分でもあきれるが…」とか、ものすごく謙虚な言葉が出てくる。かつて爆笑問題のNHKの番組に出演されていたとき、満身創痍なんだみたいなことをおっしゃっていたけど、やっぱりいろんな病気と闘いながら、人生を楽しんで、人を楽しませて希望を分けていたのだ。病院・病気のお話がたくさん出てくるが明るい。尊敬する日本人の一人。
2014/03/23
たくのみ
先日亡くなった、やなせたかしさんの楽しいイラストエッセイ集。90歳になってますます盛んな創作意欲に驚かされる。イラストが語りかけてくる思いは、駆け出しの青年のような新鮮な笑い。日常を切り取ったエピソードが多い中、特攻隊員として「回天」で命を落とした弟を偲ぶ話『出口のない海』が衝撃的だった。生き方、愛し方を教えてくれ詩人、やなせさん。心を込めて、ありがとうと言いたい。
2013/11/25
くみっふぃー
やなせ先生の文章が大好きで、これまでも何冊か読んだが、この本は、気軽に読めそうなので購入。90歳を迎え、入退院を繰り返しつつも、前向きに過ごす姿勢は素晴らしい。気楽に読んでいても、元気をもらいました。ありがとうございました。
2014/10/30
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