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さらば雑司ヶ谷 (新潮文庫 ひ 34-1)

さらば雑司ヶ谷 (新潮文庫 ひ 34-1)

さらば雑司ヶ谷 (新潮文庫 ひ 34-1)

作家
樋口毅宏
出版社
新潮社
発売日
2012-01-28
ISBN
9784101382517
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さらば雑司ヶ谷 (新潮文庫 ひ 34-1) / 感想・レビュー

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harass

気になり積読していたのを消化。タランティーノ作品的なオフビートクライム。非現実なラノベ的、コミック的な設定と登場人物たちの絡みと彼らの饒舌などうでもいい薀蓄と隠しもしない多数のオマージュ。呆れつつ読んでいくが、あまりの熱量と露悪さと徹底さに、次第に麻痺してこれはこれでありなのかと。平山夢明も連想する反優等生な作風。この作家のデビュー作でフレーズなどにぎこちなさを感じるが貯めていたものをぶちまけた濃さはある。おおっぴらにすすめないが、なかなか楽しめた。

2019/04/22

hit4papa

雑司ヶ谷一体を取り仕切りる宗教団体の女性教祖。中国から命を削って帰国したその孫は、町をゆるがす陰謀に巻き込まれていくというお話です。なんと暴力的で、なんと残酷な物語なのでしょう。現実感なんてそっちけですね。しかしながら、破天荒ともいうべき力強さがあります。主人公の性格の破綻ぷりがこれまた凄いのです。細かい事を気にしていては先に行けないので、勢いで読み進めるべきですね。タランティーノっぽいと言われれば、なるほど、ギャングスターたちが集うクライマックスの鮮烈さに納得します。続編に期待が高まりますが、はてさて。

2019/01/02

優希

日本版タランティーノ君臨という感じですね。中国から久々に帰れば友人の死が迎え、そこから語られる雑司ヶ谷の物語はバイオレンスとエロスに満ちていました。主人公の歪んだ青春が下町を支配し、狂ったような時代を作り上げたと言ってもいいですね。全てが最強でインパクトに満ちた暴力性で語られるのにはもはや狂気すら感じません。全てに天誅を下すが如く振る舞う主人公の個性は言葉で語るなんて生ぬるいことはできません。興奮の坩堝と化した世界は、苦手なはずなのに引き込んでしまう力があります。面白いわけではないけれど凄い作品です。

2014/05/14

はらぺこ

読み易くてテンポ良く読めた。 途中まではオモロかったけど最後の方の対決する所はテンションが上がらなかった。なんでやろ?

2015/06/28

表紙のインパクトに惹かれて手に取りましたが、中身はそれ以上にインパクト大。単純に驚いた。中国人マフィアに宗教団体、耳のない男に下水道事件…、一つの地域で起こる血みどろな展開に心が躍り、初めの方こそ、この小説は無理だ…と思ったにも関わらず気付けばひき込まれてしまっていた。セックスとバイオレンス、そして圧倒的なスピード感ですすむハードボイルド加減。様々な作品のオマージュということもありこの展開どっかで見たな、と思うこともあるのですが、これだけつぎはぎして一つの作品を作ることはそれはそれで面白いように思いました

2013/07/31

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