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男と点と線 (新潮文庫 や 69-1)

男と点と線 (新潮文庫 や 69-1)

男と点と線 (新潮文庫 や 69-1)

作家
山崎ナオコーラ
出版社
新潮社
発売日
2012-02-27
ISBN
9784101383712
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男と点と線 (新潮文庫 や 69-1) / 感想・レビュー

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ミカママ

『人のセックス』以来のナオコーラさん。「世界じゅうで男と女が出会ってる」作品集。彼女の紡ぐ言葉はひとつひとつしっくりくるのに、読み終わった今感じている、この物足りなさはなんなんだろう。読みながら「なんかうざいわ、この男」って思いながらも、表題作のラストはよかったな。好きなひとに会うときにはずっと、「あなたが大好きだ」という顔をして、一秒、一秒、見つめよう。うん、そうしよう。

2016/07/23

おしゃべりメガネ

ちょいちょいとふと思い出したように読んでいるナオコーラさん作品です。何がいいって、悪い意味ではなく文章が軽く、スッと抜けるように読んでいけるのが何よりリラックスできます。かといって内容が薄っぺらいワケではなく、なかなか味のある作風でいつかまた手に取りたくなる作家さんなので、やっぱり不思議な魅力があるんでしょうね。ごくごく平凡な日々の流れの中で、愛や友情をテーマにふとした瞬間を独自の目線でえがく作風は、結構クセになります。‘離婚資金’なんてワードはドキっとしますし、「膨張する話」なんてとにかく笑えました。

2016/11/07

masa@レビューお休み中

人生は点と線であるように、旅もまた、点と線であるのだろう。ある地点から、別のある地点まで移動する行為は、無数の点を通過することに他ならない。そして、その無数の点が結果として、一本の線となっていく。目的がわからなくても、無意味と思っていても、何かの拍子に意味のある集合体となる瞬間があるように思える。きっと、山崎ナオコーラの描く世界というのも、そうやっていくつもの点を書き連ねているのではないだろうか。今は意味がわからなくても、時間をおくことで、点は線となり、特別な意味が生まれるのではないかと思ってしまうのだ。

2014/01/28

ベイマックス

6つの短編集。様々な年齢と場所で織りなす恋愛と友情と孤独の物語。文庫本のあとがきで、『もしも金の湧く泉を持っていたら、常に旅行をしていたい。あまりにも楽し過ぎる。旅から旅へと移動し続けて、そのまま死にたい。』◎国内だけでも、訪れたことのない観光地や自然スポットは多い。海外を含めると、なんと人生は短いことか。短いはずなのに、日々の暮らしでヘトヘト。『どこでもドア』ほしいな(笑)

2022/05/16

ゆか

同じ相手でも、海外と場所が変われば関係性も微妙に変化があったり。そんな海外でのお話。登場人物達は日本人とその他少しだけ海外の人。それぞれが魅力ある人物に描かれていて、海外でのお話ですが、活動的ではなく、どこか静かな小説。ほんわかするお話から、少し不思議なお話と、短編集での読みやすかった。そして、何よりも海外旅行に行きたくなります。巻頭の地図もいい感じ♩

2016/09/01

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