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オモロマンティック・ボム! (新潮文庫 か 64-1)

オモロマンティック・ボム! (新潮文庫 か 64-1)

オモロマンティック・ボム! (新潮文庫 か 64-1)

作家
川上未映子
出版社
新潮社
発売日
2012-06-27
ISBN
9784101388618
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オモロマンティック・ボム! (新潮文庫 か 64-1) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

川上未映子が週刊新潮に連載していたコラム集。残念ながら川上未映子色が薄い。『わたくし率…』や『乳と卵』に見られたあの過激さや瞬発力がないのだ。日常から非日常に突きぬけないのだ。33歳という年齢のせいなのか、あるいは大手週刊誌への連載が彼女を保守化させてしまったのだろうか。週刊新潮の読者層はよく知らないが、想像するに50~60代男性といったところか。1年後にも継続しているところをみると彼女の連載は好評だったようなのだが、オジサンの読者たちは彼女のコラムをどんなふうに楽しんでいたのだろう。私には不可解である。

2013/10/14

めしいらず

いろいろ感想に書きたいことがあった気もしますけど、みーんな忘れました。(ウソ) そんなことより特筆すべきは、ミエコ嬢の紡ぐ素敵に知的な、独特の言葉遣いが持つ韻律、諧謔、可愛らしさがてんこ盛りの文章。ケタケタ笑いながらも、いちいちキュンキュンしてしまうのです。つまり惚れましたよボクぁ。試しに「ピッコン!」「ハチ……おそろしい子!」「『ありがたさ』の有り難さ」「思い出はどこを流れる」辺りを読んでみて!きっと惚れますから〜♪

2014/08/08

hit4papa

川上未映子さんの週刊誌連載エッセイをまとめたものです。小説の方は読んだことはありませんが、オモロマンティックのタイトルがオモロ過ぎて手にとりました。面白い!確かに面白い!出だしの数編こそ、緊張感さえ漂うぎこちない書きっぷりですが、しり上がりに調子が出てきます。日常の周辺への著者のこだわりが、共感やら笑いを誘います。ちょっと天然だけれど、考え方にぶれがない強い芯があるように感じました。特に、オチにさらに加えるダメ押しの一言が素晴らしい。このような脳内活動をする女性が周りにいるとかなり楽しいはずです。

2017/06/30

とりあえず…

彼女の小説から想像するエッセイは、もっと過激でスリリングな日常が描かれるのかと思っていました。だけど違った。人によっては「この人は小説は好きだけどエッセイは…」な方もいらっしゃるけど、川上さんは逆に好感度が上がりました。すごくこちょこちょしたトコを一生懸命観察してたり、グルグル考えてたり、なんだか可愛らしく感じてしまいます。そしてその語り口調が楽しい。その口調がどうも某読友さんに近いように思ったりもして♪

2013/11/05

佐島楓

ワンセンテンスが長いため、奇妙な疾走感のようなものがあって、なぜか少し緊張しながら読んだ。頭の中で考えていらっしゃることを怒涛のように書いているようで、高度な抑制がきいている。タイトルに偽りなし(特に爆発性があるあたり)。

2014/09/06

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