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ツナグ (新潮文庫)

ツナグ (新潮文庫)

ツナグ (新潮文庫)

作家
辻村深月
出版社
新潮社
発売日
2012-08-27
ISBN
9784101388816
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ツナグ (新潮文庫) / 感想・レビュー

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starbro

辻村 深月は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。最新作『ツナグ-想い人の心得』を読む前に、旧作で未読の本書を読みました。吉川英治文学新人賞受賞作だけあって、読み応えのある感動作でした。映画は観ていませんが、先日死去した樹木希林や八千草薫が出演しています。私、個人的にツナイで欲しいのは、暫定ですが、同い年の尾崎豊です♪人気があり過ぎて、実現不可かも知れません。続いて『ツナグ-想い人の心得』へ、年内に読めるでしょうか?

2019/11/09

ヴェネツィア

全5話からなる連作短篇集。タイトルの『ツナグ』は、来世の死者と今生の生者とをツナグ役割を託された使者の意。これが全話のキー・コードになっている。いかにエンターテインメント小説とはいえ、これはいくらなんでも発想が安直に過ぎるのではないかと思いながら読み進めていた。ところが、第4話「待ち人の心得」に来て、ここで不覚にも涙してしまったのである。読んだ人ならわかるが、キラリに託されたクローゼットを開けるシーンである。第5話は幾分様相が違うので別として、他の3話とどこが違うのか。やはりキラリのピュアな表象だろうか。

2021/12/23

ehirano1

構成が斬新で興味深く読みました。読後はやっぱり考えますね、自分だったら誰と会うことを使者(ツナグ)にお願いするか。なんせたった一人且つ一回こっきりですから。しかし最愛の人と一回こっきりなんて辛すぎる。そうであれば、いつでも会えるように最愛の人のスピリットや思い出を自分の中に確固として残し、いつでも会えるようにしておきたいと思いました。

2017/05/13

とも

「名前探しの放課後」に続いての辻村深月2作目。「〜放課後」ですっごく引き込まれ、超気になる作家さんから今回の「ツナグ」で、完全に虜に。 亡くなった故人に会えるなら自分は誰に会いたいかな?亡くなった後に会いたくなる様な別れ方はしたくないな。 でも「 死」なんていきなりで、前触れもなく訪れ、突然の別れに人は戸惑い、懊悩するんやろうな。いきなりのサヨナラに備え、大切な人とは常に心残りのない様に接しないとね。

2017/01/18

HIRO1970

⭐️⭐️⭐️⭐️辻村さんはお初です。予想した期待通り、いやそれ以上のホームラン級の名作でした。月光の中でのみ人生で一度だけ使えるチケットをピュアな高校生のバンビーノ現在のツナグのイケメン孫息子がエスコートするという設定は惹きこまれました。死者に生前同様以上の姿で満月の夜だけ逢えるルナティックで幻想的なお話しで、普段生者のみとしか交流出来ない世の中で誰もがご先祖達を久しぶりに思い出し、自分なら誰を指名するか、または指名されるかと思いを巡らすと思います。悩みを抱えた依頼主達の選択にも只ならぬ才能を感じました。

2016/06/23

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