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貴船菊の白 (新潮文庫 し 50-1)

貴船菊の白 (新潮文庫 し 50-1)

貴船菊の白 (新潮文庫 し 50-1)

作家
柴田よしき
出版社
新潮社
発売日
2003-01-01
ISBN
9784101396217
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貴船菊の白 (新潮文庫 し 50-1) / 感想・レビュー

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巨峰

京都を舞台にした柴田よしきの短編小説集。古都で交わり離れる人々の繋がりを一編一編丁寧に描いて好感のもてる仕上がりになっています

2012/04/14

はつばあば

貴船(秋明菊)私の庭にもありますし、祇園祭りの粽(長刀鉾)も玄関に飾ります。信州生まれの爺様と結婚した頃、京都の人はもう少し奥ゆかしくて楚々としてる思ったのに・・とボヤいておりました。住まいは明治の頃は山城国宇治郡・・・と。あんたな、ほんまの京都人知らんのやろ。私で良かったな。と掛け合い漫才な事を言っていましたが、20年余りしか住んで居られない作者に、これだけの京都及び京都人を書かれたと言う事にびっくりしました。京都は奥が深いです。いけずばっかりではありません。

2014/03/03

Kira

読むのは二回目。柴田氏の作家活動の初期に近い頃のエンタテインメント系七篇を収録した短編集。鎮魂とか、魂の救済のようなものに注目しながら読み直してみようかなと。本書を初読みしたときには見過ごしていたことを今回は読み取れたと思う。表題作の「貴船菊の白」からして、十五年の歳月をかけてもまだ救えない魂の葛藤を描いている。七篇の舞台はすべて京都。意外な結末の話もあるが、BL的な「躑躅幻想」にはちょっと驚いた。『聖なる黒夜』を書いた作家さんなのだから不思議ではないが、エロティシズムにどきりとした。

2021/05/22

emi

京都の言葉や情景が趣きがあり、自分の好みにあった短編集だった。送り火が消えるまで、躑躅幻想が印象に残った。

2015/03/15

mocchan

そんなにハッピーエンドの話はないのに読後感は爽やか。きっと最後の「幸せの方角」がいいんだな。

2009/01/24

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