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世話焼き長屋: 人情時代小説傑作選 (新潮文庫)

世話焼き長屋: 人情時代小説傑作選 (新潮文庫)

世話焼き長屋: 人情時代小説傑作選 (新潮文庫)

作家
池波正太郎
乙川 優三郎
北原亞以子
村上元三
宇江佐真理
出版社
新潮社
発売日
2008-01-29
ISBN
9784101397252
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世話焼き長屋: 人情時代小説傑作選 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

私にとって時代小説の元祖である池波正太郎さんをはじめとする、そうそうたる作家さんたちによる江戸市井モノの短編集。意外だったのが(失礼)乙川さんの作品がよかったこと。直木賞を受賞した彼の作品が、イマイチ私には合わなかった過去があって。しっかし、本当にダメでやくざな亭主、こんなオトコは徹底的に懲らしめてやれって思うのが普通のオンナだけど、ラストはちゃんとこんな亭主にも手を差し伸べられたところが、納得いかないような、いやいやこれでよかったんだ、と思わせられたような。全編ほんわりあったかい気分で読了。

2016/04/05

KAZOO

この時代小説アンソロジーも5冊目ですが、それぞれに楽しめる話を提供してくれます。これは題名通りの長屋の話ですが、ほんのりさせる話が5名の手練れによって語られます。池波、宇江佐、乙川、北原、村上さんそれぞれいいのですが、私は池波さんと村上さんの話がいいと思いました。

2016/01/17

じいじ

笑いあり、涙あり…名手5人による人情時代小説は、めっちゃいいですよ。大御所・池波正太郎から幕が上がります。シャイで女が苦手の大工の松五郎は、齢30を超えても愛猫と暮らす独り身。親代わりの棟梁の命で嫁を迎えることに…。ホッコリするいいお話です。宇江佐さんの【浮かれ節】料理茶屋の娘が下級武士に一目惚れ。贅沢三昧に育てられた娘が意気軒高に、貧乏武家のもとに嫁ぎます。時は過ぎて、都々逸にハマり込む主人公(父親)を、理解支援する娘の心根のやさしさに胸打たれる粋な一品です。ほかの3作も心温まる、味わい深い佳作です。

2020/09/28

アッシュ姉

がんこ~親不孝~世話焼き長屋と読んできた人情時代小説傑作選。すべて面白かったなか、マイベストはわれらが優さんの「小田原鰹」。『五年の梅』のなかでも印象的な作品で、豪華作家陣によるアンソロジーでも異彩を放っている。解説に「傑作中の傑作」とあって、嬉しくてニッコニコ。

2020/09/08

ぶんこ

宇江佐真理さんだけの本だと思い込んで予約したら、5人の作家さんの短編集。しかも宇江佐さんは既読作品でした。初読み作家さんの村上元三さん、乙川優三郎さんの作品を知る事が出来て良かったです。お二人ともホノボノとしていて、これからも読んでみたいと思いました。和助の実直さが周囲の人々に伝わって、良い方へ良い方へと流れていくのが読んでいて気持ち良かった。乙川さんのおみち(おつね)も、あんな夫でも毎年初鰹を送るんだなぁと、実直な人はどこまでも実直と、我が身を省みてため息。

2016/01/12

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