忍者だもの: 忍法小説五番勝負 (新潮文庫 い 17-81)
忍者だもの: 忍法小説五番勝負 (新潮文庫 い 17-81) / 感想・レビュー
OHモリ
・大好物の忍者ものアンソロジー、書いたのは池波正太郎, 柴田錬三郎,織田作之助, 平岩弓枝, 山田風太郎という豪華メンバー。といいつつ織田さん、平岩さんは初読みでした。それぞれに面白かった。しばらく読んでなかったけど忍者ものをまた読もうかなとちょっとだけ火がついた感じ。ブログ→https://plaza.rakuten.co.jp/drunk4374books/diary/202312090000/
2023/12/09
みずたま
忍者ものアンソロジー。池波作品「鬼火」は本能寺の変を絡めて二人の忍びの男の因縁が描かれていたが、短編なので物足りず。もっと本能寺の変を本筋とした、忍び目線の話が読んで見たくなった。柴田作品「蜀山人」が一番良かったかな。タイトルは相田みつを「にんげんだもの」をもじって「忍者だもの」忍者だって人間だもの…といったところでしょうか(笑)時代により描かれていた忍者像が全然違う点が興味深かった。
2015/06/23
ちろ
全5話の忍者小説アンソロジー。みつを風『忍者だもの』のタイトルと相反してシリアスだけど面白かった。池波正太郎さんの『鬼火』、映画を観てるように、映像が頭に浮かんだ。二人の忍者の生き方の対比が秀逸。山田風太郎さんの『忍者服部半蔵』、忍者より得体の知れない魔力を持った家康と結末が怖かった。
2017/04/02
ひなきち
大御所5名の忍者アンソロジー。それぞれ特徴があり、そのすべてを楽しんだ。初読み作家の織田作之助「猿飛佐助」は、情景が目の前に浮かぶようなリズム感のある文章ですっかりお気に入りに!山田風太郎の「忍者服部半蔵」では忍者の哀しい運命を知った。これを期に忍法シリーズも読んでみたい。平岩弓枝「赤絵獅子」は切ないよりも悔しかったな。柴錬「蜀山人」はとんちがきいてて面白い!最初の池波正太郎「鬼火」には痺れた。人になった男と鬼になった男と…対比が素晴らしい。忍者だもの。この題名がすべてを語る…。
2016/06/07
ぜんこう
池波正太郎、柴田錬三郎、織田作之助、平岩弓枝、山田風太郎というすごい作者たちによる忍者小説。 池波正太郎、柴田錬三郎、山田風太郎はさすがに安心して読めました。 織田作之助は言葉遊びが過ぎた感じでかなり違和感・・・猿飛佐助じゃなく孫悟空ですよコレ。 平岩弓枝さんは鍋島藩に入った加賀藩の隠密の話で、これを脚本にしてドラマにしてもいいかも。
2016/02/28
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