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人形を捨てる (新潮文庫 と 9-8)

人形を捨てる (新潮文庫 と 9-8)

人形を捨てる (新潮文庫 と 9-8)

作家
藤堂志津子
出版社
新潮社
発売日
2006-02-01
ISBN
9784101400181
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人形を捨てる (新潮文庫 と 9-8) / 感想・レビュー

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優希

私小説的エッセイになります。自伝でありながら小説の香りも漂っていました。人生の13の場面を作家としての眼差しで優しく語る。そのみずみずしさが一途な生き方に重なるように感じました。

2023/08/27

ステビア

エッセイ/私小説。現在の生活と昔の思い出を絡めて書く、というもの。暗くて静かなところが小沼丹のようだった(マジで)。とても良いと思う。著者はなかなかの美人。

2015/04/29

S.Mori

藤堂さんの作品を初めて読みました。自伝的な内容の連作で、人生を振り返りながら忘れられない出来事や出会った人物などが描かれています。文章は淡々として引き締まっており、散文の鑑のようなところがあります。表題作の「人形を捨てる」は、大切にしてきた雛人形を捨てる話です。どんな人でもそうだと思うのですが、大人になっても子供時代のことを引きずっていることがあります。藤堂さんの場合はそれが人形でした。人形を捨てることで本当の大人になるのです。それは寂しいことであり、自分の老いを受け入れることでもあります。

2019/11/11

たんこ

少女時代から職業作家になる道筋での印象的な記憶の数々。とても興味深く面白くよみ終えました。両親が不仲な中、少女時代を過ごすこどもというのは、どんな気持ちでいるものなんだろう。しかし、私にはそれが分からないのです、幸いなことに残念ながら。

2010/04/13

山内正

三年前自宅を改修した雨漏りをそのままに してたのをついでに階段を緩くしてと 知り合いの建築士に考えてもらい 小型犬のリッキーが私の出かける時に途中まで降りてくる 母が手術で右半身の動きが悪く 泣いてる犬を抱こうと何度もする 危ないから辞めてと言っても聞かない 一階をワンルームにし庭の見える窓にし 何処からも通れる穴をドアにと注文し 四ヶ月で完成した 甥がきて足元にじゃれ付く犬が リッキーじゃなくてと私に バッキーに違いない二ヶ月で死んだ犬が まだ死んでないと思ってるんだろう 時折バッキーの気配が私にも分る

2024/07/02

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