のんびり行こうぜ (新潮文庫 の 7-3)
のんびり行こうぜ (新潮文庫 の 7-3) / 感想・レビュー
saga
【再読】昭和61年に上梓された本。奥付は平成2年。1984年秋から86年冬までの著者の日常を綴る。日本の河川行政や、海・川の司法警察行政への痛烈な批判をこき下ろすエッセイでもある。そこには事なかれ主義に対する批判があり、批判されているのは行政だけでなく、その時代の大人たちでもあった。最終章にはキャメル・トロフィーに関する話もあり、四駆に乗っていた自分としては、著者の幅広い行動に感心するとともに、懐かしく読めた。ガクを放し飼いにできない亀山湖周辺のことが書かれ、そこを去る遠因になったんだろうと残念に思った。
2022/01/18
たか
日本を代表するカヌーイストのエッセイ。自然に近づいて、自然と交わることによって、楽しく自然保護や環境問題を考えさせてくれる。 また、忙しい毎日を送る現代人に、自分らしく生きるとは何か、についても考えさせてくれる。 椎名親子との交流も楽しい。 自分を見つめ直すときに読みたい本。C評価
2019/08/25
花男
カヌーやってみたいが、自然にできる川が今では如何程あるのか。
2022/07/07
りょうけん
☆4つ 1984年から86年にかけて書かれたエッセイである。その頃わたしは会社に入って3年目から5年目に掛けてで、高度経済成長の頂点バブルに向かってとんでもなく仕事が忙しい日々であった。毎日日付が変わってからしか部屋へは戻れず、たまの休みも疲れ果ててしまってベッドで寝て過ごす、という状態だったと思う。 もしその頃にリアルタイムでこの本を読んでいたらいったいどうなっていただろうかと想像するとすこし楽しい。でもたぶん絶対に読まないだろうし、万一読んでも「なんだこのやろぉー、こっちは必死に仕事してんのにいい気な
2013/09/01
SokoniSokoni
「日本ほど、犬と子供が惨めで不幸な国は世界にない」椎名明。 「ここでは人は自分一人で楽しむことができないといけない。それができない奴はみなノイローゼかアル中になって南に帰る」カナダ北極圏のインディアン。 それにつけても空の青さよ。
2014/11/23
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