ゆらゆらとユーコン (新潮文庫 の 7-7)
ゆらゆらとユーコン (新潮文庫 の 7-7) / 感想・レビュー
saga
【再読】ユーコンの話は全体の4分の1もなかった。しかし、著者がナバホ居留地でネイティブアメリカンに受け入れられて生活する文章は興味深かった。後にカヌーイストと呼ばれるようになる著者だが、このような放浪の生活は、ツーリングカヌーに通底するものなのだろう。奥付は平成6年初版。
2022/02/11
ショア
図書館リサイクル本。ユーコンというタイトルに惹かれて何も知らずに手に取る。読み始め昭和な雰囲気の切符の良さそうなイキの良いおじさんが千葉の亀山湖で湖上生活しながら世間にクダを巻いている。インディアンと打ち解けユーコンで豪快に酒をやりながらカヌーして、シーナマコトや夢枕獏も登場。そして同郷の熊本弁も出てきて一気に好きになった。他人の生き方に干渉しない自分の生き方を貫いた真っこてモッコスな熊本変人がまた一人。昨年没か。
2023/10/28
Kajitt22
今年亡くなられた野田知佑さんを偲んで本棚より一冊。頑固で純粋な著者らしい40篇の国内、アラスカが舞台のエッセイ。千葉県亀山湖畔での生活、カヌー犬ガクとのユーコン川下りなど再読でもニヤニヤしてしまう。数十年前の初読時と変わらぬ魅力ある読書でした。
2022/05/20
たーくん
再読→→→何度かナバホのことを書こうとした。しかし、いつもとても気が重くなり書いているうちに酒などを飲み、酔っぱらってしまって書けないのだった。―20年ほど前に訪れたインディアン居留地での暮らしは、著者の心にどんな影を落としたのだろうか。風とともに漂う野田知佑の原体験ともいえる日々を綴った「ナバホの話」を始め、亀山湖での生活、ユーコンの川旅など40篇のエッセイ。
2018/05/02
蓮
おすすめされて読んだ漫画『書店員波山個間子』で紹介されていて興味を持った一冊。30年前という月日を抜きにしてもカヌーで川を下りながら旅をするという全く未知の世界が広がっていました。こんな生き方もあるんだという衝撃。旅に行きたくなります。
2018/09/27
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