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生物学個人授業 (新潮文庫 み 29-1)

生物学個人授業 (新潮文庫 み 29-1)

生物学個人授業 (新潮文庫 み 29-1)

作家
岡田節人
南伸坊
出版社
新潮社
発売日
2000-07-01
ISBN
9784101410319
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生物学個人授業 (新潮文庫 み 29-1) / 感想・レビュー

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tomi

生徒役の南伸坊氏にその道の権威が分かりやすく講義するシリーズの第一弾。恐竜を生き返らせる事はできるか? ガン細胞について、オタマジャクシがカエルになる仕組みといった話題を発生が専門の生物学の大家・岡田先生が解説して、南氏がイラスト付きで文章にして感想を書く、というスタイルは素人にも分かりやすい。でもホメオボックスの話はなかなか難解です。

2018/08/10

眠たい治療家

南伸坊の『個人授業』シリーズ第1弾。生物学の入門書というよりも、生物学の「おもしろさ」を解説した本書。興味を惹く話題から入っていくため、それほど難しい話にはならずにとっつき易い。遺伝子と発生についての話が主軸として絡んでくるが、癌細胞、アポトーシス、動物と植物、昆虫の話。『ジュラシック・パーク』の恐竜を蘇らせる設定の不備、果てはクローン鮒の話まで、いろいろと話題が飛び回っている。それも生物の多様性の魅力から。読んで生物学を理解するのではなく、生物に対して興味を持たせてくれる。

2010/07/23

姉勤

凡才のフリをした南伸坊さんが、生物学の大先生に、ほのぼのとしたイラストに裏腹な鋭い疑問をぶつける。ここでは上げきれない、生物のマクロからミクロの原理を、授業としてはくだけた感じで展開していく。不満はシリーズにして欲しいほどに足りない事か。数ある中の興味を魅かれた部分は、「DNAは断捨離しない」ということ。今は不必要な機能でも、いつか発現する機会を待ちつつ、必要な部分だけが機能しているという、のちのips細胞に通じる原理を既に見つけていたんだな、と。

2013/12/11

tama

大変面白いです。特にガンの話。それから「ハエの頭を作らせる遺伝子をカエルの体に入れると、カエルの頭が出来る」・「(遺伝子における)生物の違いを超えた、すさまじいばかりの普遍的な、共通の側面」。

2012/08/30

わたる

生物学の研究内容が書かれているだけでなくて、生物学がどれだけおもしろいかってことも語られていて、魅力的でありやす。多様性に惹かれるんだって。ザ・ピーナッツの命は生物学的には一つっていう例え方や、ガン細胞とカドヘリンの話、いろいろとおもしろいです。特に、細胞は使わない遺伝子も捨てないという「不経済」な「宝の持ち腐れ作戦」の話。これは、生物の本質を示すことなのであって、最近のあらゆる一極化や合理化を考え直すことを我々に促す事実といえるんじゃないかなぁ、と思いました。

2014/01/19

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