仙人の壺 (新潮文庫 み 29-4)
仙人の壺 (新潮文庫 み 29-4) / 感想・レビュー
tomi
志怪と呼ばれる中国の怪異譚16篇を漫画化。各篇に解説エッセイ付き(「蛇足」と題しているが、こちらも面白い。これを含めて1つの作品という感じ)。シンボーさんも言及しているが古代中国人は妖怪と見るや情け容赦なく打ち据えたり、妖怪に対して乱暴です(笑)。
2013/11/15
こばまり
【再読】読みたい本、読まねばならぬ本、返却期日が迫る本と色々抱えてるのにこれを手に取ってしまったのは、たぶん、疲れてるからなんだろうと思います。私にとって中国の怪談の魅力は、まえがきで南伸坊氏が述べている通り、ポンとそこらに放っぽらかしにされる気分にあります。
2013/12/06
三柴ゆよし
志怪小説というのはいまでいうところの実話怪談で、怪異の記録性に重きを置いているから、そこに作者の技巧が入りこむ余地は少ない。あっさりしてる。南伸坊はそれを「ポンとそこらに放っぽらかしにされるよう」と形容しているが、これは的を射た表現である。知らぬ間に怪異にまきこまれて、気付いたときには取り返しがつかなくなっていたかと思えば、人間のほうが妖怪を問答無用でぶちのめしてみたりする。南伸坊のイラストはそういういい加減な世界観と親和性が高いらしく、姉妹編『李白の月』共々、非常にレベルの高いリライト作品になっている。
2012/12/09
Yoshiyuki Kobuna
南伸坊さんの味わい深い漫画で描かれる中国怪異譚。併せて「蛇足」として、その怪異譚の解説とテーマに関連したエッセーがそれぞれに付けられている。怖い、唐突、摩訶不思議。面白い!
2020/04/25
ちゅう
昔の中国の不思議な話。教育的な意味とかもなくて、理由がないような、どうしたらいいのかわからない話が多かった。 思いがけず、爛柯の話が読めて良かった。絵も、話しの雰囲気にあっていて、いい感じでした。あとがきも、いい雰囲気です。
2020/10/16
感想・レビューをもっと見る